建築の働き方

建築設計事務所の建築士がアフターコロナの働き方を考える!

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの方々の生活そして経済活動に影響が及んでいます。私の仕事である建築設計にもその影響を受けています。

 海外で生産される材料や商品がストップしたり延期になったりなどで現場に遅れが生じたり(徐々に開始の流れにはなっていますが大きな工事現場では中止となったりしてもいます)、クライアントとの打ち合わせが延期となってしまったりと、あらためて建築は人が動いて成り立つという経済活動なのだと実感しました。

パウレタ(一級建築士)
今後第2波、3波が来ることも想定されます。そのなかで建築設計者はアフターコロナ、ウィズコロナの世界でどう働いていけばいいかということを考えさせられます

 そこで今回のブログでは、今一度、現在からこれからの建築設計にかかわる働き方を考えてみたいと思います。

テレワークと建築設計者

 これまでオフィスであたりまえに仕事を行ってきた私たちはテレワークを余儀なくされました。

 今後はいっしょに仕事をする相手とはZOOMなんかもあたりまえに使えないとはじかれてしまうなんてことにもなってくるかもしれませんね。そうなると週一出社なんかもあたりまえになってくるでしょう。

 そんなこれらの状況が今後、設計者としての働く環境に以下のような影響を与えるのではないかと私は考えています。

建築設計者の育成が難しくなる!?

 テレワークが多くなるという状況は、これから成長してゆく若い設計者の育成が困難になってくるかもしれません。そこには、会って話さないと気づかれない信用関係もありますし、実際に近くにいて学ぶことも多いからです。

 また育成にはコストがかかります。ですので、それが十分にできない企業は設計者の採用では実務経験がより重要視されることになり、新卒の建築学生としては少し不利な環境となってくる可能性もあります。

建築フリーランスが今後活躍するかも!?

 建築の人間が育っていかない状況が生まれてくると、は今後数年の人材に穴が生じてくるということが考えられます。そうなると、建築フリーランスとして活躍する人も増えてくるかもしれません。そういう人材が企業と共同しながらプロジェクトを進めていくモデルがこれから多く生まれてくるのではないでしょうか。

 こういうことがあたりまえになってくると、仕事はより効率性、そして結果を求められることになるはずです。さぼりや日本特有の根回しやよいしょというあまり目にみえない動きがなくなってゆき、建築も古い慣習は多いほうなので、かなりそれがなくなっていくことになるでしょう。そしてフリーランスのコミュニティによる新たなプラットホームが出てくるはずです。

テレワークによる空間と使い方の変革

 上記のテレワークと関連して、人のための空間というものがどうなっていくのかも建築設計者としてとても興味があります。建築による貢献のしかたがこれからどのように変化していくか!私たち建築士は一般の人たちに、より建築社会がつくる未来のイメージを語っていかなければいけません。

オフィス空間をどう活用するか?

 オフィス空間も最小限でいいという発想があたりまえになってくるはずです。

 では使われなくなったオフィス空間をどう活用していくかというのもまた私個人としては興味深いところでありますね。これはコンペであったり建築学生の卒業設計の材料としてもでてきそうな材料かと思います。こういう社会背景をどう空間として提案し、そして表現するかというのも私たちの職業としても面白さであったり、またモチベーションであったりしますよね。

自宅での働き方とそのための空間

 上記に関連して、またテレワークがあたりまえとなっていくうえで個人の住居はどのように変化していくのかというのも住宅の設計もおこなっている身としてはまた興味がある部分です。

 あるクライアントの方の夢として設計した書斎。その空間が単なる自己満の趣味の部屋ではなく、普通に仕事を行わなけばいけなくなったという事実は皮肉なものです。

 職と住を建築空間としてどう提案していくかという提案はこれからの住宅提案としては大事なポイントになってくるでしょうね。

設計クライアントとの関係

 設計はクライアントとのコミュニケーションや書類のやりとりなどから関係性が構築されていきます。これらが十分にできない状況によって仕事の流れは確実に動きがにぶくなるのは確実です。今後はこれらに関しても変わっていかざるをえないでしょう。

・打ち合わせ方法の選択肢を増やす

 打ち合わせの方法も多くの選択肢を持ちながらの接客によってクライアントとのコミュニケーションを構築していく必要がありそうです。メール、SNS、動画ツールなど、あらゆる方法からそのクライアントにあった選択肢を柔軟に決定できるようなコーディネート力もさらに建築設計者には必須となるでしょう。

契約

 最近の報道では、ハンコに関する業務についても変革の流れとなっています。建築設計業務の依頼においてもハンコはまだ必須である空気ではありますが、今後のことを考えると、電子署名があたりまえにしていく環境を設計事務所として整えていく必要があるのだろうなと考えます。もちろん工事請負契約に関してそうです。古い体質である建築業界においてはすぐには無理であるとは思いますが、徐々に時代にあわせていかなくては企業は淘汰されるのではないでしょうか。

新規のクライアントとどうつながるか?

 紹介であっても今の時期を過ぎてから、イベントも自粛、内覧会もそのクライアントを配慮することになってしまうので行えていない状況です。人と人が出会って新しい建築が生まれるという根本的な流れが今回の状況で困難になりつつある今、よりネットと建築の世界を結び付けなくてはいけないことを実感した設計者も多いことでしょう。

個人事務所を営む建築士は仕事を複数持ってゆくことが当たり前になる!

 これからしばらくこのような期間を経て、「建築業界はどうなっていくのか」「また私のような個人で設計事務所をやっている建築士はどうなっていくのか」同じ立場の人やこれから独立してがんばりたいという考えをもっている建築学生や設計者の人たちもそう思っていることでしょう。その時期をどう頭で考え実行するかで未来がひらけてくるはずです。

組織建築設計事務所との関係構築を行っていこう!

 個人の小規模な仕事はなかなかとりにくくなってくると思います。なので大手の組織設計事務所と提携していっしょに仕事をするのが得策なのではないかと思います。特に30代から40代くらいの設計技術者はけっこう引く手あまたです。仕事もある程度任せられて建築士の資格があれば、若い自前の設計者よりコスパも良いと企業は考えるでしょう。

そのまま就職してそれなりの地位や権限を自由にもてるならそれでもいいかもしれません。

建築設計以外の仕事を積極的に行おう!

 また設計ということにこだわらず、建築に携わる技術者、専門家であるという意識をもって仕事を探せば、建築に関する仕事は様々なものがあります。この経験が個人としての経験値を増やすことにもつながり、人としての深みや話題をもつことができるはずです。

こちらのブログで建築設計以外の仕事をあげています。

独立も最初は大変!建築設計事務所が行っている副業をあげてみた!

 クライアントから建築依頼が来て、設計をし、確認申請を出して、監理をしてという、通常業務。その報酬で事務所を運営し、そして生活できればベストなのですがそうもいかないのが現実です。 パウレタ(一級建築士 ...

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webに働く場所をもつことも視野に入れよ!

 ブログやnote、クラウドソーシング、youtubeなど、なんでもやってみて、webに表現の場をつくり、自分自身の存在意義を見出していくことが必須な時代となっていくでしょう。この意味は宣伝という意味合いもあるのですが、建築をwebコンテンツにするという表現方法を模索していくべきだと思います。そしてそれをどう商品とするか、これによってより個人としての建築の働き方にひろがりや可能性、そしてwebにおける自分の存在価値を見出せることにもつながるかと思います。

まとめ

 というかんじで、考えればきりがないくらい悩ましい問題がこれから生じてくることを思うと気が思いです。

 しかしながら今回の新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受けて、「建築設計という働き方の未来を考える」ということをさらに深く考え発信できる機会をブログでつくっていきたいと考えています。

パウレタ(一級建築士)
2020年、そして2021年以降も生きて稼いでいく方法を個人個人で新しく考えていくことが重要です!

 建物の設計案を考えるように、楽しくこれからの未来の建築の働き方をみなさんで考えていきましょう!

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