一級建築士試験の勉強方法

令和3年度一級建築士製図試験を解答!エスキスプラン掲載中!

 令和31010日に一級建築士試験の製図試験が行われました。

 受験されたみなさん、どうもおつかれさまでした。手応えはいかがでしたか?一級建築士試験の予備校ではすでに解答速報などが断続的に発信され、今回の傾向や解答例などをすでに確認している方も多いのではないでしょうか。

 さて、私パウレタもブログで一級建築士試験に関する発信はたびたび行ってきましたので、今年も例年どおり試験の解答を行ってみました。

パウレタ(一級建築士)
今年は集合住宅ということで、まわりからのアドバイスを最小限にして解いてましょうかね!

今年度課題における目新しい部分とは!?

今回私自身、課題文に最初目を通してみて気づいたことは、「面積の制限が数値で示されていなかった」ということでしょうか。例年であれば、面積が〇㎡以上〇㎡以下のように指定がなされていたと思いますが、そういうのが今回はなかった。そこで、「あれ?」と思った受験者も多いかと思います。

しかしながら、きちんと容積率が決まっておりますので、そこは用件を整理していけばおのずと見えてくることになります。基本的にほとんどの集合住宅はその敷地に対して最大どのくらいの面積で何世帯分の戸数が入るかというのを検討しながら考えていくことになるのがあたりまえですので、課題の出し方としては正しい問い方だとは思います。

あとは課題文に天空率の記載もありましたが、解答にあたっては特に問題にはならない人が多かったと思います。

パウレタの解答例

というわけで、私も例年のように解答を行ってみました。エスキス案を載せます。

※あくまでも私自身が何も手掛かりなしに純粋に解答してみたプランですので以下掲載したプランが模範解答ではありませんのでご容赦ください。合格発表まで、もしくは国土交通省の発表する標準解答例が出るまでの参考資料、いや「話題のネタ」そのひとつとしてながめていただければと思います。

(プラン画像の無断転用はお断りいたします※このホームページのリンクを貼る程度ならOKです)

パウレタ(一級建築士)
ちなみに今回も解答は時間がなかったもので、エスキスまでとさせていただきます。断面図もPSも記述も省略しました。すみません。ご了承ください

部門の構成

まず部門の階振りを行います。こんな断面的になりました。

ここはおそらく多くの人が同じような構成になったのではないでしょうか。ここは問題なく上記の構成にたどりついたかと思います。

プラン

さて、自分で解いてみて、今年度の試験の難易度はどうだったか?私個人の感想としましては「そんなに難しくくない」と感じました。でも、、ちょっと時間が思ったよりかかってしまいました。理由はまあのちほど解説しますが、私のエスキスプランはこちらになります。

※今回も私が解答しただけものです。模範解答ではありませんのでご容赦ください。合格発表時に国土交通省から標準解答例が発表されます。それが出るまでの話題として見てください。

(プラン画像の無断転用はお断りいたします※ホームページのリンクを貼る程度ならOKですよ)

<面積表>

建築面積:34×30+2×30+1×61086

床面積:

1階 34×301020

2階 18×30540

35階 18×30×31620

合計 3180

建蔽率: 1086÷168064.64% OK

容積率:3180÷1680189.28% OK

解答案の補足説明をさせていただきますと、住居部分は道路向き東西方向に採光がとれるように配置しました。これは余裕だなと最初は思っていたのですが、うっかりテナント部分に採光の配慮が足りず、最後にそれを気づいて調整していったらちょっとプランが崩れていってしまいました。そしてプランを整えることに時間がかかってしまいましたね。

パウレタ(一級建築士)
もしかしたらそういう人多かったのではないでしょうか?

おそらく北側に屋上庭園をもってくれば、もう少し1階の採光をかんたに処理できたような気がします。でも北側に庭園ってなんかなああ。と思いながら粘ったのがこの案、ということになりました。

パウレタ(一級建築士)
おそらく屋上庭園に採光条件が特に書いてもいないから北側に屋上庭園でもOKなんでしょうねえ

まとめ:難易度は?

というわけで、今回も2案出す時間の余裕がございませんでしたので1案だけとさせていただきました。みなさんの解答はどうでしたでしょうか?

途中まではさらっと解ける感じがあったので、難易度としては例年レベルと考えてよいのではないかと考えますね。さきほど補足で書いたように、北側に屋上庭園にうまく方向付けをできた人にとっては比較的易しかったのではないかなという印象があります。

昨年の試験も解答しているので、新試験になってからは、比較的くせのない問題が出題されている傾向にあるのかなと肌感覚としては感じています。でもこういう出題のしかたのほうが、日頃の努力が報われる試験になっていいのかなというのが私の感想です。

パウレタ(一級建築士)
完成した人も多かったんじゃないかなあ

完成した人が多いならば、試験はより描くべきことがきちんと描かれているかが合否のカギになってきそうですね。

では12月の合格発表を楽しみにしましょう!

↓そのほかにも以下一級建築士の製図試験に関する記事を書いています!

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