一級建築士試験の勉強方法

法改正建築士試験緩和で予備校はどう動く?独学メソッドは生まれる?!

前回のブログで法改正、建築士受験緩和によって予備校が建築士人材の宝庫となるとお話しました。

では現在、そして今後、建築士を取得するための手段としてどんな選択があり、またでてくるであろうか。そんなことを考えていきましょう!

日建学院 と総合資格学院の2大予備校それぞれの動向

現在大きくは「日建学院」と「総合資格学院」という建築士資格予備校が全国シェアを二分しているという状況です。この2つの予備校が今後どんな動きをしていくかに私は注目しています。なぜなら建築士という資格はこの予備校という存在なしには語れない資格になってしまっているからです

日建学院の動き

日建学院は1976年に開校し、現在では北海道から沖縄まで全国に244校(2019年1月20日現在※ホームページより参照)ある老舗の建築士資格予備校です。

やはりここは老舗ということで、全国的な認知度が強みですね!年配の受験者や、地方都市においてはやはり信頼度が高いという印象です。ホームページを見るかぎりでは、発信という点ではあまり何も感じられないですが、老舗ならではの王道を行くスタイルを崩さないほうがかえって存在が引き立つかもしれませんね。

長くやっているということは歴史があります。歴史があるということは経験、そして試験のデータ、学生のデータが一番蓄積している。これは受験生にとって何より頼りになるものでしょう。これをどのようなかたちで、誰に発信するかが重要だと考えます。私としては教材の強化、バラエティ化を強化していくと、もともとあるものの良さをたくさんの受験者に伝えることができるかなと思います。

総合資格学院の動き

総合資格学院は1980年(創業年※設立年は1988年)に開校し、現在では全国におよそ90校(2018年10月現在※ホームページ参照)あるまあ、日建学院とくらべると新興勢力という位置づけになるのでしょうか。

ここは建築学生を以前から積極的に学校に入れたい、そんな動きがあるように私には見えます。建築学科の大学卒業設計展や企業の就職セミナーの協賛など、学生に学校の名前を知ってもらえるような動きを行っています。大学の研究室などにもサポートをしたりしているという話も知り合いづてから耳にしました。若い人に注目した戦略はあたりだと思います。

おそらく法改正の流れが来るということを予見していたのかもしれませんね。

特にホームページを見て気になった点は、建築学生の親御さんへのメッセージの部分ですね。ここは重要かもしれません。今大学でも学生だけでなく、保護者の方への説明会などが積極的に行われています。私学に関してはとくに入学者を集めたいことから行っている話をよく聞きます。おそらく企業の考えとしては、もう入学の段階で大学と協力しながら学生に学校を知ってもらうようにしていく流れになっていくのだろうな、ということが容易に感じることができました。

これが将来的にどうなっていくのかを私も興味をもってうかがっていこうかなと思っています。大学や企業との提携やサポートなど強固な関係性を構築するかが生き残りの鍵になっていきそうな感じがしますね!

法改正後、もし独学メソッドが生まれ始めたら

ただそのなかで、独学で一級建築士に受かるというメソッドが生まれたら、それをうまく構築できたならその人は勝ち組になるかもしれない。そう私は思ったりしています。

独学で受かる人はいるにはいますが、それは個人の能力のみによるものであることがほとんどです。メソッドが確立はされていません。でも時間がある学生にとっては、それでお金を使いたくない。というかたもいるでしょう。

お金もわいてでてくるものでもないでしょう。学生のうちは予備校の学費はバイトでかせぐか?親(またはそういうパトロン)から出世払いで出してもらうかのどちらかです

前者の予備校スタイルが有利か!?

まあ、すでに市場を開拓してしまっている前者が圧倒的に有利に動いていくと考えますが、学生をとりいれるにあたってもっとお金、つまり予備校の学費についての解決策をこうじてあげることも大事になってくると思いますね。それができない状態が続くと後者のような存在が出てくる可能性があると考えます。

かといってどーんと独学メソッドが受験生たちから支持をあつめるというのもなかなかむずかしい。

でも予備校どちらか2つと提携するともしかしたら大きいかもしれません。個人的な見解としてはより新しいことにチャレンジするなら老舗との極端差をふり幅に展開するのがいいかもしれませんね!まあこれは私としての単なる感想にすぎませんが(笑)。

それに建築士の試験しはどう時間を確保するか、というのが大きいですからね。予備校は、お金をはたいて、時間をとるという、ある決断が忙しいなか、勉強をしようというのが動機としてつくられている。なんかそういう雰囲気が建築士資格取得においてはできてしまっているんですよね。

建築をとりまく業界が資格取得という観点からどう変わっていくか、私はとても興味をもっています。

まあ、どちらにしても建築士をこれからとる人たちにとって、良い状況になっていくであろうとは考えられます。そのなかで早く資格をとり、次のステップにいってほしいなと、私は切に願います。

あとは受験者のやる気のみ!がんばってください!

 

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