建築の働き方

3Dプリンターが未来の建築設計事務所を支える日は訪れるのか?

今、中小の設計事務所はスタッフをどのくらいかかえているのでしょうか?そしてそのなかで何人が図面を書き、模型をつくっているのでしょうか?

以前先輩の設計事務所を訪ねたときに、私はお!という光景を見ました。先輩のうしろで、3Dプリンターがせっせと住宅の模型をつくっていたのです。

ちょっと遊びで買ってみたんだけどね
先輩(一級建築士)

と彼は笑いながら言っていましたが、その作業をする様子を見て、私は未来の設計事務所の姿を見たような気がしましたね

3Dプリンターが建築模型をつくる

プロダクトデザインなどの世界ではこのように3Dプリンターが活躍しているのはよく見ます。

ただ建築においてこの機器があたりまえのように活躍しているというのは、私にはまだ聞こえてはきません。

30万円くらいの機械ですと、データを入力してできあがるまでにはそれなりに時間がかかります。ひと晩くらいはかかってましたね。

寝てるあいだに小人がつくってくれるみたいな気分だね
先輩(一級建築士)

それは学生時代、私が3DのCGを立ち上げてレンダリング作業をして待っている感覚に近い感じがしました。今ではパソコンの機能も以前より良くなっているからさっと、素材感を出せるようになりました。それを考えると、まあそうですね10年後くらいには3Dプリンターがあたりまえに事務所に1台ある時代が来るだろうなと思ったりします。

パウレタ(一級建築士)
いやもっと早い時期になるかも

そうなると、人件費もだいぶ削減できますよね。模型つくるスタッフの給料がたとえば月20万円だとしましょうか。年間で考えると少なくとも20×12=最低240万円(まあちょっとしたボーナスもあるとしたらもっとか)と。でも3Dプリンターでしっかりしたものが50万円で購入できたとすると、200万円は削減できる。設計事務所はより少人数体制でもいけるということになることになってしまいます!

まあそんな単純なはなしではないとは思うけどね。でも数値的にはそうだよね
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
一人最低240万円は毎年かかりますからね!

テレビで見た漫画家アトリエを見てまさに近い!と感じた!!

ある日テレビをなんとなく見ていると、漫画家さんの住宅兼アトリエを取材している番組を見ました。大きな家の一部に併設されてある漫画アトリエ事務所を見ると、広いワンフロアのなかに人はほとんどというか誰もいなく、漫画家一人がパソコンの前に座っている光景がなんとも異様に見えました。これ、実は現状で漫画家一人で作業をやっている状態なのだそうです。

どういうことかというと、いわゆるこれまでアシスタントがやっていた色つけなど様々な作業が今ではパソコンでしかも精度高く仕上げることができるのだそうです

パウレタ(一級建築士)
まさに3Dプリンターはこうなるよ!2Dである漫画は一歩先にあったんだなあ

と一人思いましたね。ここでもう確信してきました。

職人減少により3Dプリンターが建築自体をつくる時代は近い!

最近は建築をつくってくださる職人さんがどんどん減っています。私が設計したこのあいだの現場に来てくれた職人さんは、もうほとんどがおじいさんでしたね。

職人の数、それもしっかりした腕のある人の数ってのが限られているから、その人たちにお願いするということになると、工期も延びてしまう。最近だと、通常の工期から1ヶ月くらいは余計に時間をいただくようにお施主さんにおはなしさせていただいてるそうです。

ということは、近い未来、3Dプリンターが建築物をつくるのがあたりまえになる時代は近いのではないか、そういう予感がしてきますね。

そういえば実際にどこかでそれが試されているというのはニュースで見たことがありますねえ。

パウレタ(一級建築士)
どうなることやら

3Dプリンターは竣工後の手直しなどの微調整は無理だろう

でも3Dプリンターで現物をつくる作業は一括したやりかたやマニュアル的なものでないとうまくいかなそうなのは目に見えていますよね。竣工から完成までのプログラムをいれて、それをとまることなく遂行する。人間のようにあれ?と立ち止まって確認するなんてことはできない。

ある日現場で職人さんとそういう話をしたときに、

建てたあとの不具合は誰面倒見るんだ?おれは機械の尻拭いなんでまっぴらだかんね
職人
パウレタ(一級建築士)
まあ、言われてみればそうですよね

たしかにつくっていない職人が機械のミスをぬぐうようなことではその人のモチベーションが保てなそうですよね。責任をもってつくったからこそ、アフターメンテナンスもきちんとできるし、自分がつくったからこそどうすればいいかの解決も早いということにもなるかと思います。

パウレタ(一級建築士)
そう考えると現物はまだまだ先の未来なのかな

今現在はまだマグカップくらい(笑)

そんなことを考えたりしながら、また先輩の設計事務所におじゃまする機会がありました。3Dプリンターはというと、せっせとつくってはいますが、なにか建築模型とは違うような。。

パウレタ(一級建築士)
先輩なんですか?これ

ああ、コーヒー飲むマグカップつくってもらってんの
先輩(一級建築士)

3Dプリンターは建築模型をつくる作業から、子供のおもちゃや今つくっているマグカップづくりに現在精を出すことになってしまったようです。

故障もしやすいんだよ
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
作業の計算にはまだいれれませんね~

というかんじで余裕があるときには活用できはしますが、まだまだ中小の設計事務所においては、模型は人ですね。これは現物においてもいえることなのではないかなあ。と思いました。

できたマグカップで飲むコーヒーの味は?まあ普通でしたよwww

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