私のブログでは、一級建築士試験に合格するための勉強としては資格取得のための予備校に通ってしまったほうがいいよということを何度もお伝えしてきました。
とはいいましても予備校もいくつかあります。どこに通うのがいいか?と決め手に迷う人も多いでしょう。
そこで今回はこれから一級建築士を目指そうとしている人たちに私自身の経験や、周囲の先輩や友人、知り合いなどの意見をふまえながら、建築士取得のための予備校比較をおこなってみたいと思います。
一級建築士取得のための大手予備校3社
一級建築士を取得するための資格予備校はおもに以下3社がでてきます。まずは簡単にご紹介しましょう。
日建学院
建築士業界ではいわずと知れた一級建築士試験予備校の老舗です。全国に多くの学校があり、ブランド力や認知度もトップであります。特に地方都市においては日建学院しかないというところもありますね。
総合資格学院
首都圏の建築関係の方々はこちらに通っている傾向があるように見受けられます。しかしながら私自身が受験したときよりも学校数を着実に増やしているようで、地方都市においても徐々に勢力を増やしています。2020年度の一級建築士試験からは受験資格緩和の法改正によって大学卒の実務経験なし組みが参入してくることも影響しているのではないかなと私は考えますね!
TAC
私自身はあまりなじみのないところですね。でも建築関係のサイトを見ているとウェブ広告にこちらの予備校の名前をよく見ます。実際にホームページを拝見しますと建築分野以外にも文系資格の講座を多くもっている予備校であることがわかります。建築業界的にはマイナーでありますが一般的には大手です。
予備校3社を客観的数値で比較してみた!
講座の費用と形式は?
以下、作成した表は、予備校3社のホームページ記載内容をもとに、2020年度の学科と製図のセット講座にしぼって、費用や講義スタイルを比較したものになります。
学科講座スタイル | 製図講座スタイル | 学科講座費用 | 製図講座費用 | 学科+製図講座費用合計 | |
日建学院 | 動画 | ライブ | 650,000円+税 | 450,000円+税 | 1,100,000 円+税 |
総合資格 | ライブ | ライブ | 735,000円+税 | 480,000円+税 | 1,215,000 円+税 |
TAC | 動画 | ライブ | 337,000円+税 | 174,000~225,000円+税 | 662,000 円+税 |
※各予備校のオプション講座は省いたものとしています。
※TACは動画のみによる授業の金額とライブで金額の差があると記載されています。合計は大きいほうの価格で算出しています。
ちなみにテキストに関してはそんな歴然な差はないと思います。日建学院と総合資格のテキストは建築士の定期講習などでどちらも拝見しているのですが、どちらもよくまとまっています。おそらくTACもそうなのでしょう。著しくどの学校のテキストの質が悪いということはないと思います。
価格は総合資格が高いですね。比較すると日建学院は10万円ぐらい安く、TACはその半額弱くらいになってきますね。総合資格はすべての講座を講師によるライブ形式としているので、その人件費も関係してくるのでしょう。
ちなみに製図講座に関しては、担当講師による密接な指導となってきます。ですので講師と受講生のやり取りが多くなってきますので、人によってはあうあわないがあるかもしれません。
地方都市である人はまあ、選択の余地がないのでしょうがないとして、首都圏にお住まいのかたは、口コミ情報などを頼りにしながら良さそうな講師のいる校舎を見つけてみるというのもありかなと思います。
合格実績は?
ホームページに掲載されている数値をあげてみると、総合資格学院は
2015~2019年度の学科合格者は12228名
2014~2018年度の製図合格者は10427名
となっておりました。こちらは5年間の合計で算出されており、これでは比較できないので乱暴ですが5年間の平均(小数点は切り捨て)で算出してみると、
学科合格者は2445名
製図合格者は2085名
となりました。
日建学院は講座限定にした人数しか出てないのでそれを載せたところで参考にならなさそうですね。ちなみにTACはそういう数値情報は記載されておりませんでした。 各社それぞれ数値をばらけさせて比べることができないようになっています。
合格実績を参考にするのなら、私は直近の合格者数オンリーかなと個人的には思います。合格率はどこの資格予備校でも嘘ではないとは思いますが、良く見えるように表現されていることが多いです。誰が見てもはっきりわかる数値のみを参考にするべきだと考えます。各予備校の資料を請求したり問い合わせたりしてみましょう!
自分やその周辺人物の口コミよる主観的比較!
上記に関してはまあ、一般的な比較内容なので、調べればわかる内容でありますよね。私自身は上記の数値というよりは、実際に受講した先輩の体験情報から決定しました。
学科講座は日建学院がいい?!
学科は日建がいいというのは総合資格と日建学院両方に通っていたとある年齢が近い先輩からは聞いた情報です。たしかにテキストを見せてもらったり、または実際に建築士の定期講習でのテキストもよくまとまっていてわかりやすい感じはしましたね。だからといって他社と比較して抜きんでているということはないです。好み程度の差ですね。
製図講座は総合資格がいい?!
先ほど少し触れましたが私は総合資格学院に通って合格しました。
ちょっとだけ話がそれますが、私がこの学校に通っていた理由はまわりの先輩が通っていたからです。その先輩から「製図講座ならこっちのほうがいいよ」というアドバイスを受けました。これが決定的な理由です。その先輩は設計ができる優秀な方で、さらっと製図試験を受かって現在もばりばり仕事をしています。その人自体がすばらしい人材であるのは間違いないのですが、そういう人が通っているなら自分も受かるかもしれないと思ったわけですね。
大手2社に比べ情報が少ないTACの強みは?
上記2つの予備校に比べあまり話を聞かないのがTACです。なのですみません情報がありません。私個人としてこの学校がすごく頑張っているのは、解答速報ですかね。学科にしても製図にしても解答速報が他社よりも早かったという印象があります。今年度の製図本試験の解答例に関してもまあ、そんなに悪くなかったかなと思います。こういう姿勢を見ると悪い学校ではないような印象は受けますね。
学科、製図講座のハイブリッドもあり?!
ハイブリッドという方法もあるのではないかなというのも考えられます。一応身近にいた知り合いの例をあげてみますと、その人は学科は日建学院を受講し、製図は総合資格を受講しておりました。たしかに選択肢としてはありですよね
お金にあまり余裕がない人でしたら、たとえば学科はTACで受講し、製図は大手に行ってみたいということで日建学院や総合資格ということもできますね。
まとめ
今回一番伝えたいことは、日建学院であろうが総合資格であろうがTACであろうが、尊敬している建築の諸先輩方がどこの予備校に通って一級建築士を取得しているかというを重要視してみてはいかがでしょうか?ということですかね!受験当時、何も知らなかった私自身にとって、諸先輩方のアドバイスはとても参考になる情報だなと思った次第ですし、結果合格となったのでおおいに感謝しています。みなさんも今回あげたブログ情報プラス、身近にいる尊敬できる先輩のアドバイスをトータルに決断してみてはいかがでしょうか?
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