家づくりのアドバイス

家づくりにかかる期間は?注文住宅の流れとスケジュール

 家をつくるにあたっては、ゼロから設計をして、その図面をもとに施工をします。その作業は限定された期間のなかで行われることがほとんどです。

そこにおいて、作りてとなる設計者や施工者は、時間を決めて計画しながら施主と向き合いプロジェクトを遂行してゆきます。

たいていの設計事務所や工務店、ハウスメーカーでは、家づくり完成までの期間を逆算しながら目標を設定するため、独自でスケジュール表を作成しどのくらいの期間で家が完成するのかをご説明しています。これができない会社は委託するに値しないと私は考えます。

今回は家づくりにおけるスケジュール管理の大切さをお伝えしたいと考えています。家づくりをこれから始めようと検討している人は、それらがいったいどんな工程を経て行われるかをあまり知らないです。その確認を事前にしながら家づくりの流れを把握してゆきましょう。

 

スケジュール

まず最初にお伝えしておきますと、スケジュールは会社ごとに異なる場合が多いです。そこで今回のブログでは、私の設計事務所における2階木造住宅の仕事を受けた場合として例に挙げ、それをもとに工務店やハウスメーカーと比較しながら解説していきたいと思います。

 では私の事務所においての大きな流れとしましては、木造2階建てで40坪程度の床面積のものを設計して施工する場合、以下の表のようになます。

業務おもな打ち合わせ内容期間
初回面談~設計契約・初回面談

・重要事項説明

・建築設計監理契約

1か月
基本設計・基本設計2~3か月
実施設計・実施設計2~3か月
見積もり・見積もり依頼(施工会社)

・見積もり提出

・見積もり調整

・工事請負契約(施工会社との契約)

2か月
建築確認申請・建築確認申請書類作成

・建築確認申請提出→審査

・建築確認済証発行

1か月
設計監理(工事)・着工

・建築確認完了検査

・建築確認検査済み証発行

・引き渡し

5か月

<スケジュール表(木造2階建て設計の場合)> 作成:パウレタ

※この期間はあくまでも目安で、施主個人によって若干変わってはきます

この表をもとに段階的に解説していきましょう。

初回相談~設計契約

まず初めてお会いする初回面談から設計契約にかけての期間をひとくくりといたします。

 お会いして双方がよろしければ重要事項説明を行う流れとなります。契約前に書面を交わして重要事項説明を行うことは、消費者となるお施主様を保護する意味合いあり、法律で義務付けられています。そしてその後改めて設計契約を行うかたちとなります。初めてお会いして、隔週挟みまたお会いしてと時間を重ねますと、大体1ヶ月くらいの期間を要するかと思います。

基本設計

 次に契約が済みましたら、基本設計となります。一般的に言うと「間取り」をつくりあげていく作業となりますかね。

おもな流れとしましては、改めて施主から詳細な要望をうかがいながら提案イメージ構築してゆき、設計図面、そして私の事務所では模型などでまとめていきます(会社によっては模型でなく3DCGを作成して見せることもあります)。

 時間的な流れをもう少し具体的にお話しいたしますと、ヒアリング後、最初の設計提案までには1ヶ月ほどお時間いただき作業をいたします。そしてファーストプランを提案後、間取りの大枠の方向性がよろしければ、施主からのさらなる要望を聞きながら調整を行いながら案の骨格を固めていきます。合計で~3ヶ月間くらいを目安にしています

♢ここで工務店やハウスメーカーと比較

設計事務所においては上記のようなスケジュールが多いですが、工務店やハウスメーカーですと、その会社によって間取りを契約より先行しておこなって成約してもらうための営業ツールとして活用するところもあります。ですので、成約をとったら、もう基本設計は完了で、次の段階にいくというスタイルもあったりします。そうなるとスピード感が必要とされるため、1~2か月程度に基本設計が短縮されることにもなったりします。

実施設計

 基本設計が決まったら、それを実際に作るための図面、見積もりをとるための図面を検討してゆく段階となります。

たとえば構造の検討をしたり、床材などの仕上げを決めたりなどをしたりします。これらは打ち合わせを重ねながら決定事項を積み上げてゆき、図面にまとめていくことになります。期間は大体2~3ヶ月くらいかけて決めてゆき、最終的に図面にまとめていきます。この実施設計で作成した図面を実施図面または見積図面と呼びます。

♢ここで工務店やハウスメーカーと比較

工務店やハウスメーカーによっては構造や仕様がすでに決まっている場合もあります。そういうところはその分新たに検討する時間が必要ないので実施設計期間を短縮できます。こだわりがあってオプションが増えていけばその分、設計検討に時間がかかってくると考えてよいでしょう。

見積もり→工事契約

 実施図面が完成しましたら、それを工事予定の施工会社にもっていって見積もりを行ってもらいます。施工会社が見積もりをする期間は平均で3週間ほどとなります。そして見積書が提出され、金額調整を行って工事契約となります。私はできるだけ見積提出から1ヶ月くらいで工事契約に進むよう調整を行い進めていますが、これは金額の開きかたによります。全体で2ヶ月くらいとみてもらっていいでしょう。

♢ここで工務店やハウスメーカーと比較

実施設計のときも書きましたが、工務店やハウスメーカーにおいては構造や仕様がすでに決まっているところも多いので、そういうところは金額もスピーディーに出せます。私の経験上、2週間くらいで見積もりがでてきます。ハウスメーカーですと、もっと早く出してくれるところもありますので、その分時間が短縮されます。

建築確認申請

 確認申請は見積もりを行っている間に提出をするところもあれば工事契約後に提出をするところもあります。

私の設計事務所では、見積もり調整で仕様変更する場合もあったりしますので、すべてが整って工事契約後、確認申請を提出するようにしています。書類作成と審査期間をあわせると1ヶ月くらいとみてください。ここは設計事務所、工務店、ハウスメーカーどちらでも時間については差がないです。

設計監理(工事)

 確認申請の確認済証が発行されますと、工事着工となります。

私の設計事務所ですと、木造2階の一般的な住宅ですと大体4ヶ月くらいはみてもらっています。 しかし最近では職人の高齢化、跡継ぎや担い手不足による職人不足であったり、商品の納期がコロナの影響で延びてしまったりなど、なかなか上記の工程ではいきにくいです。ですので最近では上記の期間から1ヶ月くらい多めに見て、5か月程度お時間をいただきますと施主にお願いしております。

♢ここで工務店やハウスメーカーと比較

工務店やハウスメーカーにおいては構造や仕様がすでに決まっているところも多いので、仕入れの流通などで期間的に有利に働くこともあります。特にハウスメーカーでは、家が商品システムとして構築されているため、組み立て方法が一律化しているところもあります。そうなると工期を短縮させることができるので、木造2階の一般的な住宅ですと、3か月、つまり通常の1か月くらいは期間短縮ができることが多いです。

しかしながら、工務店やハウスメーカーにおいても職人不足やコロナの影響による商品納期の遅れは設計事務所の仕事と同様に起こっておりますので、通常の1か月くらいの遅れはもはやあたりまえな状況になってしまっているのが現状です。

まとめ

 どうでしょう?ブログの文章をとおして家づくりの流れが時間的にイメージできましたでしょうか。

時間がないからとせきたてて無理やりタイトなスケジュールを立ててのの家づくりではうまくいきません。必ずどこかで破綻してしまいます。

とはいっても、反対に時間に余裕をとりすぎて家づくりを行ったところでうまくいくわけでもありません

家の作り方や規模によって適切な期間というものがあります。

施主個人個人によって家づくりには様々な問題解決が生じますので、これという期間は確定しづらいわけではありますが、私の事務所の一例のスケジュール期間でうまくいかなかったという事例はありません。ですのでとりあえずブログであげた私の事例を標準なスケジュールとして設定しながら、依頼する会社さんと相談しあって完成までのゴールを設定してみてはいかがでしょうか

 

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