建築学科に入学した学生の皆さんは自分は建築の道に進んだが、実際、建築に関わるもしくはそれに近い仕事はどういうものがあるのだろうと考えている人も多いはずです。
そこで、今回は大学の建築学科を卒業して現在一級建築士として働いているパウレタが、自分やその知り合いなどを含めたネットワークを洗ってその就職先を一覧としてまとめてみました。これらはそういう人についてをそのまま聞いた話としてまとめているので、大学のガイダンスなんかでぺらっと紙で出されるものなんかより、よりリアリティを感じるものになっているかと思います。
一応最初に言っておきますが、どの方向に進むがいいとかはありません。ご自分の興味や好きなこと得意なこと、経済的な部分など様々な視点でながめてみてください。少しは参考になると思います。
建築設計事務所
個人経営の設計事務所
建築士が個人でやっているものをここでは指しています。人数は5人未満くらいとしましょうか。おもに住宅などの小規模案件を扱っていることが多いです。このくらいの規模では中間管理職のような存在がいないので、よりボスと密着して仕事をする場合が多く、設計の技であったり、お施主さんとのやり取りなどを肌で感じることができます。でも給料はたいてい安いですね。将来独立して自分で設計事務所をやっていこうとする人は勉強になるとは思います。自分できちんとそこで働く期間を決めてのぞむことをおすすめします。
中堅設計事務所
この事務所の形態は個人経営であったり会社組織であったりしますが、規模は10人未満くらいのものを指して私はお話しさせていただきます。住宅などの小規模にとどまらず、中規模であったり、大規模も人数を何人かかけてプロジェクトとして進めていったりする場合もあります。おそらく中堅設計事務所くらいになると、ボスを支える番頭さん、いわゆる中間管理職のような人がいたりしますね。このくらいの事務所規模ですと、それなりに経験にあわせて給料が支払われるものであると考えていいと思いますし、逆に払われてない場合はかなりやばい経営状態であると考えてよいでしょう。
アトリエ系設計事務所
建築家が主宰している設計事務所という認識でお話しします。大学に入学したての学生さんで設計事務所というと大体の方がイメージされるものがこちらということになります。この設計事務所ではより建築を作品として考え設計される仕事がほとんどであると思ってください。このアトリエ系は小規模から中大規模まで幅広くありますので、規模によって給料もちがってくるかと思いますが、あまり期待できない金額であることはお伝えしておきます。独立して自分も建築作品をつくりたいと考えているのなら、修行の一貫として入るというかたちになるかと思います。もちろん有名建築家のアトリエ設計事務所に入ったからといって将来自分がそうなれるわけではありません。
特化系建築設計事務所
これはある決まった用途の建物を専門として設計している事務所です。たとえば病院、学校などの教育施設、老人福祉関係施設、商業施設などそこにしぼってその道を極めるエキスパートですね。事務所規の模が小さかったり、大きかったりいろいろです。設計する用途はしぼればしぼるほどその道では信頼されたりもするので、クライアントがすでについて安定な仕事が受けれているのであれば給料も安定したものをもらえるはずです。これを建てたいとすでに考えがある人はこちらに就職してみてもいいかもしれませんね。
構造設計事務所
建築の構造を専攻して学んできた人はここに就職する人もいます。おもに計画する設計事務所から仕事を依頼され、それをいっしょに共同で行うことがほとんどです。規模を限定せず、大きなものから小さなものまでこなすことが多いのではないでしょうか。構造設計の仕事のほかにも建物の耐震診断なども多く受けているところもあります。意匠計画系の設計事務所にくらべ、専門的な知識や技術が求められ、かつ数もより限定されることもあり、経営は比較的安定しているところが多いので給料も安定的であるかと思います(あくまでも意匠計画系の設計事務所にくらべてという観点ですが)。
設備設計事務所
建築の設備を専攻して学んできた人はここに就職する人もいます。こちらも上記の構造設計事事務所同様、おもに施主のいる設計事務所から仕事を依頼され共同で行うことがほとんどです。構造設計事務所よりさらに数が限定されるので引く手あまたのところが多いですね。経営もまた意匠計画系の設計事務所とくらべると安定的ではありますので給料もそれに順ずるはずです。
組織設計事務所
大きい会社組織として建築設計を行う事務所を総じてお話ししています。やはり大きな案件をあつかえるということがメリットとなるでしょうし、こういう場所に入ったたいていの人たちの多くは、できれば定年退職するまでは働いていたいと考えているはずです(まあ、いいお引き合いがあれば途中でそっちにいくかもしれませんが)。給料に関してはやはり会社組織ということで、普通のサラリーマンくらいはもらえるでしょう。会社によっては建築士の資格取得にあたってお金をある程度援助してくれるところもあるのではないでしょうか。大きい会社であればあるほどより守ってくれるものは多いでしょうね。
設計部
大学で設計の成績が優秀な人たちの大体はここを目指していってしまいますね。やはり大きい建物を設計するというのは魅力的なことなんですよ。私もそう思います。設計部がいくつかあってその部門によって設計する建物の用途も変わったりします。私としてはいろいろな用途の建物の設計に携わってみたいなと思うので、入っている人の大多数はそう思っているでしょうね。ちなみに私の知り合いは医療施設をおもに設計する設計部に配属になって少し不満がっていましたね(笑)。
構造設計部
構造設計事務所と同様、建築の構造を専攻して学んできた人はここに就職します。設計部と同様に大学で優秀な人が入っていってますね。設計部と共同で仕事を行います。同じ会社なのでやりとりがスムーズな印象がありますが、聞いた感じだとまあそんなに大差ないかなという印象がありました。大きい会社だからでしょうか。行うことがほとんどです。規模を限定せず、大きなものから小さなものまでこなすことが多いのではないでしょうか。
設備設計部
こちらも設備設計事務所と同様です。建築の設備を専攻して学んできた人はここに就職する人もいます。以下、上記と同じ話の流れです。
都市計画部
やはり大きな案件を手がけているだけあり、建築に関係する都市デザインなどを受けたりマスタープランなどを作成したりする部門もあるようです。学部では建築計画を学んでいた後輩がいたんのですが、大学院では都市計画の研究室に進み、組織設計の都市計画部に就職していましたね。より建築周辺全体に興味があったらしいです。そういう人はこういう道もありますね。
ゼネコン
ゼネコンはクライアントから直接工事までの仕事を請け負う建設業者のことを言います。
ここでも規模の大きい小さいはありますし、それによって扱う案件も異なります。より地図に残るような大きな案件を手がけたいと思うなら、いわゆるスーパーゼネコンからはじまり、中規模までいくと中堅ゼネコンなどになっていきます。もちろん会社組織として動いているので給料もしっかりしています。それぞれ専門の部門があり、共同してひとつのプロジェクトを進めていく場合もありますし、施工だけを請け負うこともあるでしょう。
設計部
まあ大体組織設計の設計部と近いものがあると思います。やはり前記したように施工が自社でありますので、その分やりとりがスムーズなのかなという利点もあるかと思います。ちなみに私の友人は会社の新人研修で施工に配属されたそうです。現場をより身近に知ることができるという点ではいいですね!
構造設計部
ここも組織設計の構造部と近いものがあるのである程度省略しましょうかね。すみません。
設備設計部
こちらも上記と同様省略します。
施工部
実は建築学科を卒業して施工の道に進む人というのがけっこう多いです。私の友人でも計画系、構造系それぞれからゼネコンの施工部に就職していきました。それくらい施工って需要があるし、過酷な仕事であるということがわかります。辞めてしまう人も多いです。私の大学の同級生でも施工に進んで辞めてしまった人がいくつかいます。でも辞めてしまう人は若いうちの人が多く、ある程度経験を積んだ友人は今も会社に残ってがんばっていますね。現場の人材は設計より一人前になるまで経験年数がどうしても必要になうんですよね。でも充実感ある仕事となるはずですよ!
工務店施工
地元に基盤をもっていて、そのネットワークで仕事を請けている施工店です。
自社で設計する場合もありますし、設計事務所から受けた仕事をする場合もあります。ここに技術者として就職する場合はたいていは現場監督としての採用であると考えてよいでしょう。ここは常に潤っている会社もあれば、受注が減っている会社もいてそれぞれです。よく調べて就職を検討してみましょう。地元に根をおろして働いてゆきたい人にとってはやりがいのある場所ではあると思います。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは正式な定義はないです。ここでお話するのは、自社の生産システムをもって住宅そのものを工業化、規格化し、それらを全国規模で展開している会社についてにします。
ハウスメーカーの施工は大体がその下請けである地元の工務店や住宅会社がほとんどですので、ハウスメーカーに入るとおもにこの3つの部門になるかと思われます。
営業
お施主様の窓口となって、プロジェクト全体を調整する役目となるかと思います。営業といっても、契約をとるために様々な仕事があると思います。おそらくある程度プランは描くと思いますし、概算の見積もりもできなくてはいけないはずです。そのなかで給料も基本給プラス歩合制となっていることが多いです。
プランナー
営業がとってきた仕事を施工できる案件まで図面を作成していくのがプランナーの仕事となるかと思います。一人ができる図面作成の作業は許容範囲があると思いますので、営業ほど歩合で給料は決まってないとは思います。でもできるプランナーほど営業から頼まれる仕事が多くなるはずですよ。
施工
いわゆる現場監督という役割になるかと思いますが、工務店やゼネコンの監督と異なり、ハウスメーカーの施工はほとんどが上記したとおり、下請けに委託することが多いので、それらの管理という役割になってくるかと思います。ハウスメーカーということで生産性を求められるはずですので、多くの案件をかかえることになるかと思います。
設計施工の住宅会社
こちらは工務店のかたちをなしているのですが、どちらかというと新興の会社というくくりでお話させてもらいます。近年では注文住宅も設計と施工が一体となったワンストップ型が勢力を強めているかと思います。「ハウスメーカーのような規格化された住宅でなく、できるだけ自分のこだわりを反映したものにしたい。でも設計事務所に頼むのはちょっと自分には敷居が高い」という消費者心理をとらえた会社がうまくいっているようには私には見えます。会社によってブランデングがそれぞれありますので、ご自分と考え方がある会社を検討してみるのもよいかと思います。
リノベーション会社
リノベーションという言葉が一般に定着して現在ではどのくらいたつのでしょうか。今では雑誌などでもそのライフスタイルが紹介されていてもはやあたりまえの感覚に世間はなりつつあります。今後もリノベーションはかたちを時代にあわせながら、残っていくでしょう。そんな現在、多くのリノベーション会社が存在し、設計に特化した会社から設計施工を一括で行う会社まで様々です。
リノベーションの仕事がしたいでしぼりきれる時代ではなくなっているなか、どこで働くかはあなたの感性や時代を読む力がためされると言っても過言ではありません。新築と比べ工期も短くなるので多くの物件をたくさんこなすスタイルになります。経験をたくさん積めるという点ではいいかもしれませんね。
建築プロデュース会社
建築を設計するというのではなく、建築のプロジェクトを企画し、推し進めていく役割を担うお仕事になります。用途も様々です。商業施設であったり、戸建の住宅であったり、その会社によって異なります。手先を使ってのものづくりでなく、もっと企画などソフトな部分に興味があるかたには合ってるかもしれませんね。
インテリア設計
既存にもう箱という建物が用意されていて、そこに設計をするというかたちの仕事になります。お店であったり、クリニック、オフィスなどに特化した事務所もあります。特に建設途中で同時に行わなければならない場合は箱をつくっている側にあわせることも多く、スケジュールがタイトな場合が多いですかね。工期も回転が多く、たくさんのプロジェクトをかかえているという会社が多いと思います。
都市計画事務所
自治体や開発業者などからマスタープランや都市デザインの仕事を受け、ともに考えていくというお仕事です。建物という単一のものでなく、その集合、もっと広い視点でものごとを考える。さらに言うと個人のクライアントでない、見えない不特定の人々を考えながら、そのプロジェクトを進めていくという感じになりますね。
土木計画事務所
橋や道路、トンネルなどの土木構造物を計画する事務所にも、建築学科出身者がいたりします。でもほとんどが土木学科が多いです。これらの構造物は建築と同様、景観そのものと関わる存在ですので、それらとどう呼応した計画やデザインがなされるかという点で興味を、もっていく人もいるようです。
ランドスケープデザイン事務所
建物の外構部分を設計、デザインするのがランドスケープデザインのおもな仕事です。設計事務所から依頼を受け、共同でプロジェクトを進めることが多いようです。建物は詳しくとも、やはりエクステリアで扱う素材は植栽などは、専門家がいるとかなり心強い。こちらで働いている人はやはり植物に詳しい人も多かったりしましたね。それもそのはず、農学部出身のかたもいらっしゃるのです。造園を学んできたりしてきたかたで。建築をやってきた人と違い、形態的なことというよりも、なんていうのでしょうね。そこにおこる現象みたいなことに興味があるような感じがしました。
大学や専門学校の職員
教員
いわゆる教授や講師として学生に教えたり、研究したりということになると思います。タイプとしては2つに大きく分かれます。
まずひとつは研究系の教員。学生に教えながら、論文などを発表するというかたちの人たちです。枠としては非常に狭い門になるとは思いますが、研究室に残って論文を発表してそういうポストにつければという流れになるかと思います。優秀な人はなってますよ!
そしてもうひとつは実務系の教員。この人たちは自らの建築設計事務所を持ちながら、設計などの実務に関わる授業を学生に行ったりする人たちです。建築家でもそういうかた多くいらっしゃいますよね。
こういうものはなろうと思ってなれるものではなく、実務でしっかり実績を残したことが評価されて声がかかるというものですね。
職員(営繕)
こちらは大学の建物に関する設計や運営に携わる人となります。もちろん自分が図面を描くこともあるでしょうし、大学の施設設計をまかされた設計事務所と大学側との橋渡し役としても働いたりすることもあるかと思います。
資格予備校の職員
ここでいう予備校は建築士関係の資格を取得するための予備校というくくりとしてとらえています。建築士という資格が存在し続けるかぎり、このような予備校はこれからも存在し続けるでしょうね。しかも近年は試験内容も変化しつつあるなかで、その対策をきちんとしなければ合格は難しくなってきています。その試験対策を考えるなかで、やはり建築経験者の存在は予備校としては必要としています。
公務員
技術職
建築確認申請など、その他都市や建築に関わる申請や相談、指導などを行う仕事がわかりやすい内容のひとつでしょうか。行政を担う一員として建築や都市に関する制度や視点からまちと関わっていきたいというある人はぜひ考えてみてはいかがでしょうか。もちろん公務員なので給料も安定しています。
総合職
技術職でなく、より広い範囲で行政に関わりたい人はこっちに進む人もいますね。技術職よりも幅広く異動が行われるので、おもいもしない部署に行けるかもしれませんね。いじれにしろ、そのまちを支える仕事としてのやりがいはあるかとおもいます。
民間確認申請機関
建築確認申請が民間に委託されて何年たつでしょうね。現在では全国に展開しているものから自治体ごとにあるものまでさまざまです。公務員の技術職同様、建築の制度などに興味があり、そういう仕事をこなしてゆきたい人には良い職場であるとおもいます。公務員の技術職と異なるのは申請関係の審査や相談のみに仕事に専念できるということになるかと思います。
職人
近年、職人が減ってきています。特に小規模、中規模に関する工事に関しては、職人さんのとりあいになって、現場がおもうように進まない状況も増えてきました。
そんななかで職人という道に進むということはこれから重宝される時代になるのではないかと私は考えます。
職人といっても様々な種類があります。大工、左官、とび、家具建具、あげればきりがないです。そしていい職人になるにはある程度の修行も必要です。これからの若い人がそれを耐えてまでなりたい職業になるには、社会が変わっていかないといけないと思います。
建築コンサルタント会社
こちらは建築プロデュースとやや近いものがあるでしょうかね。建物を建てようとする発注者に対し、計画から資金などに対して様々なアドバイス等を行うという仕事になります。近年では設計事務所の経営に関するコンサルタントをする会社もあるようですので、建物を建てる側、それを設計する側などもあるということになります。建築行為にはやはりハードな部分とソフトな部分があるので、自分自身がどこに興味があるかを理解しておくとより進路を決めやすいですね。
不動産会社
建築を学んでいて、それが建つ土地や建物の価値そのものに興味をもつ人も出てくるとおもいます。そういう人はこういう道に進んでみるのもぜんぜんアリであると思います。建築のことを知ってると、仕事に最初取り組む入り方もスムーズなのではないでしょうか。不動産関係の会社もいろいろ種類があります。ここでは私の知り合いが入っている会社の種類からたどってご紹介します。
販売代理会社
マンションや戸建住宅などの不動産について、広告から流通、そして契約まで一連の販売業務を代行する会社のことを指しています。不動産購入を考えているユーザーのメインの窓口ということになりますかね。
仲介会社
売買と賃貸2つにに分けることができ、前者は売買物件、後者賃貸物件の紹介紹介を行い、物件のオーナーや売り主とユーザーの間に立って契約までの様々な業務をします。それでオーナーや売主、ユーザーからの仲介手数料をもらっています。
デベロッパー
いわゆる「開発業者」と呼ばれたりするものです。住宅地やマンションであったり、あるいは商業施設といった建物の企画や開発を行う会社のことをここでは指しています。用地取得から企画、販売など、街という規模として携わることができる仕事ですので、民間でそういうことをできる仕事に興味をもっているかたにはあっているかもしれませんね。
管理会社
管理組合やオーナーの委託を受けてマンションやビルといった建物の維持管理を行う会社のことを言います。
物件のメンテナンスや入居者同士のトラブルの仲介、賃料の管理などを行っています。そのような委託の仕事で売り上げを出している会社です。
CADオペレーター
派遣社員としてというかたちが多いとは思います。しかしながらこの職業は、今後、AIなどの技術がどんどん進化していくなかで消えていく可能性はかなり大きいと私は考えています。
その他デザイン事務所
建築をつくるというのはものづくりのひとつです。そう考えると社会には様々なものづくり、ものをデザインする仕事があります。建築に限らず、ものをデザインすることに興味がある人もたくさんいますので、視野を広げて異なる分野のデザインの仕事をしていきたいという人は多いはずです。ここでは私の知り合いで仕事をしている人たちの紹介をしたいと思います。下記以外にもデザインの仕事はたくさんありますよ!
プロダクトデザイン事務所など
建築学科から家具や文具、めがねなどのデザイン事務所に行っています。
ウェブデザイン事務所など
ホームページやアプリなどのデザイン事務所に入っていく知り合いも多くでてきました。ああいうページを構築していく作業ってけっこう建築の設計に近いものがあったりしますよね。
グラフィックデザイン事務所など
今や建築のコンペやプロポーザルにおいてはグラフィック要素のデザインは建築学科の学生はおてのものと言う漢字です。そこからグラフィックそのものに興味をもってこういう場所に就職する人たちも増えていきました。
総合デザイン事務所など
最近ではウェブデザイン、グラフィックデザインなどにとどまらず、トータルでデザインを仕事で受けるというスタイルの会社も増えています。ここに空間デザインの要素もあると、建築学科出身の人材が重宝されるということになってきます。デザイン分野は無限なひろがりをもっていますよね。
出版社(建築雑誌)
建築作品を取材して文章にまとめ編集する作業だったり、専門学校などで写真を学びなおして建築を撮影するカメラマンとして就職しているかたもいます。建築をいろいろ見ることが好きで、メディアにするということに興味がある人はおすすめです。
広告代理店
ここに進めれるかたも結構いらっしゃいますね。どんなことをされているのか聞いてみたことがあるのですが、私の知り合いは、おもに展示やイベントの企画運営などに携わっていましたね。会場のレイアウトなどは自分でも考えながら、全体のプロジェクトをまとめていたそうです。
まとめ
建築を学んで進む道は様々です。大学で建築を学んだということは、どの道でも生かされるということも言えます。ものを企画、計画し、それが実現するにはどのようなプロセスを経ているのかということを知っているか知っていないかでは、社会に入って仕事をしていくいえでは大事な部分を学んで私たちは社会に飛び込んでいるということなのです。
社会は常に変わってきていて、建築のあり方も絶えず変化しているわけです。だから人はそのなかで、より可能性を感じるものに向かっていけばそれがその人にとって納得のいくものになるはずです。その選択肢を知らないだけなのです。だから、私はそれらをできるだけ自分のネットワークや経験を総動員してこのブログを読んでくださっている方々に発信したい。そう思っています。
またいろいろ情報は入ってきたりしますので、その際随時更新しようと思っていますので、また気になった方はのぞいてみてください!
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