
「一級建築士の受験資格が緩和されたらしいけど、いつ取るのがベスト?」 「学生のうちに試験を受けるべきなのかな…?」
2020年の建築士法改正により、大学・大学院を卒業すればすぐに一級建築士試験が受験できるようになりました。 この制度改正によって、これから一級建築士を目指すあなたのキャリアプランは大きく変わることになります。
こんにちは、一級建築士として建築設計の仕事をしているパウレタです。
今回は、自身の就職・受験経験から、「在学中に一級建築士を取得すべき」と考える私が、その具体的なメリットと、最短で合格を勝ち取るためのロードマップを解説します。
一級建築士という資格は、あなたの未来を切り開く強力な武器になります。 今、このタイミングで試験を検討しているあなたは、まさに賢い選択をしています。
なぜ在学中に一級建築士を目指すべきなのか?
学生時代が一番、勉強時間が確保できる
社会人になったら、勉強時間は驚くほど取れなくなります。
私は社会人1年目、新しい仕事に慣れるのに必死で、一級建築士の勉強どころではありませんでした。もちろん、大企業のように研修期間が長く、時間に余裕がある人もいますが、それはごく一部です。
それに比べて、学生時代は自由な時間を自分で確保できます。 「就活や卒論で忙しい」と感じるかもしれませんが、それは社会人になってから比べると、比べ物にならないほど時間があります。この事実を早く知ることが、合格への第一歩です。
就職活動で圧倒的なアドバンテージになる
新卒の就職活動において、企業はあなたの「総合的な能力」を判断します。 もちろん面接での熱意や人柄も大切ですが、第一段階では**「目に見える実績」**で差をつけることが重要です。
- 卒業設計での受賞歴
- コンペでの入賞
- そして、一級建築士の資格
企業側にとって、一級建築士の資格をすでに持っている学生は、**「入社後すぐに実務に集中できる」「資格取得のための費用や時間をかけずに済む」**という大きなメリットがあります。 今後の建築業界では、「一級建築士を持っている学生」は、就活で圧倒的に有利な存在となるでしょう。
「学業がおろそかに?」いえ、両立は可能です
「受験勉強のせいで、学業がおろそかにならないか…?」 そう心配する気持ちはわかります。 しかし、社会人としてどう生きていくかを考えたとき、資格取得は将来のキャリアを考える上で、非常に重要なステップです。
もちろん、卒業論文や卒業設計を投げ出していいとは言いません。 大切なのは、「遊びを控えめにする」「時間を計画的に使う」など、メリハリをつけることです。 大学在学中に資格取得を目指すことは、社会に出るための良い準備期間にもなります。
合格へのロードマップ:いつ、どうやって勉強すべきか?
どのタイミングで勉強を始めるのがベスト?
やはり、「大学を卒業して社会人1年目」、もしくは**「大学院に進学した修士1年目」**のタイミングがベストです。 社会人1年目はまだ仕事に慣れていない時期ですが、学生時代と比較すれば、勉強に集中できる時間を確保しやすいはずです。 特に大学院生は、研究室の活動と両立させることで、一発合格の可能性を大きく高めることができるでしょう。
勉強方法:独学vs予備校、どちらを選ぶ?
結論から言うと、予備校に通うのが一番の近道です。
- 効率が良い: 受験のプロが組んだカリキュラムで、最短ルートで合格を目指せます。
- モチベーション維持: 周囲に同じ目標を持つ仲間がいるため、甘えがちな学生気分を打破できます。
- 合格率が高い: 予備校は独自のノウハウとデータを持ち、合格まで徹底的にサポートしてくれます。
もちろん独学という選択肢もありますが、難易度の高い一級建築士試験は、プロの力を借りるのが賢い選択です。
まとめ:資格は未来を変えるパスポート
「もっと早く勉強しておけば…」 これは、私自身が社会人になってから痛感したことです。
法改正という追い風が吹いている今、このチャンスを逃す手はありません。 日本で生きていくなら、この変化をうまく活用すべきです。
一級建築士という資格は、あなたの未来を確実に変えます。 時間のある学生時代に勉強しておいてほしい。私のこの想いが、少しでもあなたに伝われば幸いです。