現役OBが語る!建築学科の就活で会社が求める人材とは?

「建築が好きな気持ちだけじゃダメ?」 「面接で何を見られているんだろう?」

建築学科での就職活動は、大学の専攻科目の勉強とはまた違った難しさがありますよね。 設計事務所やゼネコンの採用担当者が、いったいどんな人材を求めているのか、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

こんにちは、一級建築士として建築業界で働いているパウレタです。

実は私、これまで就職活動で面接を受けただけでなく、会社の人材採用担当として面接官を務めた経験もあります。

今回は、その両方の視点から見えた「企業が本当に求める建築人材」を、面接官の生の声も交えてお伝えします。 あなたの就職活動が、自信を持って臨める時間になるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。


 

企業が求める人材の3つの共通点

 

面接で私が最も重視していたのは、以下の3つです。

  1. 建築を心から愛している人 建築の仕事は、楽しいことばかりではありません。むしろ、納期に追われたり、クライアントとの意見の衝突があったりと、想像以上に大変なことも多いです。 しかし、建築が好きであれば、どんな困難も乗り越えられます。私もかつて、老舗設計事務所の専務さんから「まず第一に建築が好きであること」と言われたことがあり、深く共感しました。
  2. つくることに情熱を注げる人 建築が好きでも、つくることに喜びを感じるとは限りません。 仕事を与えられたからこなすのではなく、自分の手でカタチにする喜び、つまり**「熱量」**を持って仕事に取り組める人は、必ず成長します。 クライアントは、自分の夢や財産を、情熱を持った建築家に託したいと願っているのです。
  3. バランス感覚に優れた人 設計とは、図面を描くだけの仕事ではありません。クライアントとの対話、現場との調整、書類作成など、多岐にわたるタスクをこなす必要があります。 つまり、「図面は描けるけど、話すのは苦手…」では通用しません。 専門家としての知識はもちろん、コミュニケーション能力や段取り力など、総合的な力をバランス良く持っている人が、企業では重宝されます。

 

面接官が本気であなたの能力を見抜く方法

 

正直に言うと、面接の会話だけでは、あなたの本当の力はわかりません。 そこで、私が実際に面接で取り入れていた、応募者の真の能力を見抜く採用試験をご紹介します。

 

採用試験で「設計課題」をやってもらう

 

これは、大学の授業のように、実際の敷地で戸建て住宅の設計をしてもらう試験です。 期間は1週間、A3用紙に提案をまとめてもらい、口頭でプレゼンテーションしてもらいます。

この試験で何がわかるかというと…

  • やる気と熱意
    • この試験を引き受けるかどうかで、あなたの仕事への向き合い方がわかります。
    • 意外に辞退する人も多いんですよ。
  • 実務での即戦力
    • 短い期間で設計をまとめられるか、その能力がわかります。
    • また、表現方法を自由にすることで、あなたの個性やセンスも知ることができます。
  • コミュニケーション能力
    • 口頭でのプレゼンテーションを通して、設計意図を他人に伝える力がわかります。
    • 質問への対応から、臨機応変に対応できるかどうかも見極めることができます。

 

まとめ:成長し続けるために必要なのは「素直な姿勢」

 

採用後、驚くほど成長していく人には、いくつかの共通点があります。

  • 積極的に質問する人
  • 人の意見を素直に受け入れる人
  • 現場を好きになり、職人と信頼関係を築ける人

建築の仕事は、決して一人で完結するものではありません。 設計能力はもちろん大切ですが、それ以上に**「人」として成長し、周囲と連携できる力**が求められます。

面接や日々の業務を通して、ぜひこの3つのポイントを意識してみてください。 あなたのキャリアは、必ず素晴らしいものになるはずです。

↓建築学生の就職活動で欠かせない、ポートフォリオ作成のアドバイスはこちらで紹介しています。

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