「CADソフトって、一体どれを選べばいいの?」
建築を学ぶ学生の皆さん、授業や課題でCADソフトが必要になったとき、最初にぶつかる壁がこれではないでしょうか?高価なソフトは手が出せないし、種類も多すぎて、何から始めれば良いか分からないですよね。
安心してください。この記事では、現役建築士である私が、建築学生が最初に使うべきCADソフトと、効率的な学習法を徹底的に解説します。お金をかけずに始められ、将来のキャリアにも役立つ選び方を身につけましょう。
1. 建築学生がCADを学ぶべき3つの理由
「手描きでもいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、CADを使いこなすことは、これからの建築士にとって不可欠です。
理由①:就職活動の大きな武器になる
多くの設計事務所や建設会社では、CADスキルが必須とされています。ポートフォリオにCADを使った作品を載せられることは、採用担当者への強力なアピールになります。
理由②:プレゼンテーションの質が格段に上がる
手描きでは難しい、精密な図面や立体的なモデルを素早く作成できます。より説得力のあるプレゼンが可能になり、課題や卒業制作の評価を高められます。
理由③:将来の実務の予習になる
学生時代にCADを使いこなせるようになれば、入社後の研修や業務がスムーズになります。ライバルに差をつけ、いち早く戦力になることができます。
2. まずは無料!学生におすすめのCADソフト3選
高額な有料ソフトは、今は必要ありません。まずは無料で使えるソフトや、学生向けの特別プランを利用して、CADの基本に慣れましょう。
① SketchUp:直感的な操作で3Dモデル作成
- 特徴: 直感的な操作で、初心者でも簡単に3Dモデルを作成できるツールです。デザインの初期段階や、空間のボリューム検討に最適です。
- おすすめポイント: ブラウザ上で動く無料版があるので、すぐに始められます。遊び感覚で楽しく学べるため、CADの第一歩として最適です。
② AutoCAD:業界標準の2D製図ソフト
- 特徴: 建築業界で最も広く使われている2D製図ソフトです。正確な図面作成に強く、多くの会社で必須とされています。
- おすすめポイント: 学生・教員は無料で利用できる特別ライセンスが提供されています。本格的に建築の道を志すなら、早めに使い方を習得しておくのがおすすめです。
③ Vectorworks:意匠設計に強いオールインワン
- 特徴: 2Dと3Dの統合型CADソフトで、デザイン性の高い建築物の設計に強みがあります。
- おすすめポイント: AutoCADと同様に、学生向けの特別ライセンスがあります。意匠設計に興味がある方は、こちらのソフトから始めてみるのも良いでしょう。
3. CADを効率よく学ぶための3つのヒント
ソフトを選んだら、あとは実践あるのみです。
- ヒント①:YouTubeでチュートリアル動画を探す 多くの専門家やユーザーが、YouTubeに操作方法を解説した動画を公開しています。「ソフト名 使い方」で検索するだけで、多くの情報を得られます。
- ヒント②:学校のPC環境をフル活用する 学校のPCには、高機能な有料ソフトがインストールされていることが多いです。休み時間などを利用して、積極的に触ってみましょう。
- ヒント③:とにかくたくさん手を動かす テキストを読むだけでなく、実際に簡単な図面やモデルを作成してみることが最も重要です。課題以外の時間にも、自分の興味のある建物をモデル化してみるなど、楽しみながら学びましょう。
まとめ:CADは、あなたの未来を拓く第一歩
CADスキルは、これからの建築士のキャリアを考える上で、絶対に身につけておくべきものです。
まずは、この記事で紹介した無料のソフトや学生版を利用して、CADに触れてみてください。そして、本格的に仕事で使えるスキルを身につけたいと感じたら、プロ向けのCADソフトにも挑戦してみることをおすすめします。
ぜひ、この機会にあなたの「最高の相棒」を見つけて、建築士としての第一歩を踏み出してください。