一級建築士試験の勉強方法

一級建築士の学科試験を通過するための勉強のコツと教科別戦略!

今回は一級建築士試験の学科試験の勉強のコツと計画、環境・設備、法規、構造、施工の5教科別の得点をとるための戦略についてを書いていきます。もちろん試験に向けての知識は必要ですが、その知識をつめこめる量というのは人間、時間に限りがあります。そのなかでどう効率よく、点数をとっていくか。これが大切です。

パウレタ(一級建築士)
それをきちんと見据えることで何を勉強すればいいかというのが見えてくるわけです!

最初にお伝えしておきますが、具体的な試験内容の対策はテキストや予備校の勉強内容で確認してください。受験のプロが考えているのですから、出題傾向については考えられているとは思います。

手が答えに反応するくらい過去問を解きまくろう!

まあ、これは試験勉強をするうえでは当然なのですが、目安としては過去問と同じ傾向で出た問題は100%正解できるまでやりこむことです。これをするだけで合格最低ラインは超えると思います。

パウレタ(一級建築士)
いやほんとにそうだと思います

新傾向なんて答えられなくても大丈夫ですというと語弊がありますが、上記だけでもぎりぎり合格ラインには達することができますし、そういう人を私は見てきています。

具体的な問題を解いていく量についてですが、これは過去問10年分くらい最低3回はしっかり解いて、問題と選択肢両方を暗記して、もう見た瞬間にこういうタイプね、と思えるぐらいにしておいてください

そうすると、問題に目をとおすだけで選択肢もおのずと絞られてくるはずです。

パウレタ(一級建築士)
たくさんこなしてくると見えてくるんです。そうなるまで頑張れ!

4択とかそれくらいの選択肢です。一字一句をおぼえろというわけではありません。その選択肢の一文がどういうタイプでどういう知識を問われているタイプなのかをきちんと理解して、それが手先が勝手に反応してしまうような訓練をしましょう!

自分なりのノートをつくれ!でも時間がなくてできない人は?

過去問をたくさん解いていくと、必ず毎回つまずく問題がでてきます。それをノートに整理することで、テキストと違う、自分のためのひとつしかない教科書がでてきます

しかしながらノートをつくるのはそれなりに時間がかかります。

パウレタ(一級建築士)
実は私は仕事がいそがしくてこの時間がとれませんでした

ではどうしたかというと、テキストに書き込んでいくという作業にしました。

パウレタ(一級建築士)
ちなみにここでいうテキストというのは教科書のような知識の確認で戻れる教材という意味です。教科書としてのテキストは各科目一つに限定して絞っておきましょう

テキストには基礎的なことは網羅されているので、それ以外のことは書き込み、間違えやすい部分はマーカーで目立つようにして、テストの前などにそこだけを確認するようにしました。まあ、これでもなんとか学科試験は通過することができたので後者のやりかたもそれなりに効果があったのだと思います。

過去問と小分けにし、ミニテストを毎日しよう!

この意味というのはアウトプットを日々行うということです。どうしてもインプットだけではいざ解答しようとすると全然解けないということが多いです。私が独学をしていて落ちたときがそれでした。覚えたつもりでもそれが身についていないんです。なので、まとめて問題を解く以外に、1日5~10問くらいは解く時間をつくってアウトプットを行ってください。解いて答えあわせをしてそこで理解。数をこなすだけ問題がすらすらを読めるようになり、答えが自然に絞られていくはず。

パウレタ(一級建築士)
時間がとれないので、どうやって数多くの問題に触れておくかを考えてこのやり方を採用しました

模試を必ず受けよう!

予備校に通っている人でも、独学でがんばって勉強をしている人でも、必ず模擬試験は受けてください。まわりに人がいる雰囲気を感じられる、緊張感になれるというのもそうなのですが、私としては模擬試験問題を手に入れるということが大事であることを強く言いたい模擬試験こそ、その予備校のプロが研究に研究を重ねた結晶であると私は考えます。そこには普段勉強したものとちょっと異なる新傾向の問題も含まれているでしょう。そういうものに触れておくのとそうでないのとでは、本番での対応のしかたや心構えが異なるわけです。必ず受けて、さらに問題を持ち帰って3回は解きなおしてみましょう

5科目別の得点戦略と勉強のコツを教えます!

やはり試験科目が5つあると得意不得意もありますし、それとは関係なく、得点しやすい科目というのがでてきます。それを客観的に見つめて自分の得点戦略を決めておくことは勉強のしかたやモチベーションをつくりあげます

パウレタ(一級建築士)
ご参考までに私が行って成功した科目別戦略をお伝えしますね!

計画

つい設計や計画をやってきた人間は「この分野はやってきたし、知ってるよ」と油断をしがちです

パウレタ(一級建築士)
私がそうでした。落ちた年はこの科目は勉強しなくても合格基準は楽勝と思ってたのですが。。。

という感じにこれがいがいと落とし穴、ここで調子を崩してしまう人もいます。ここもしっかりおさえましょう。問題もこの科目はわりと難易度も高い傾向が多いので、まずはつまずかないような対処をすることです。ここは日常的な暗記で自然な建築的な知識として誰かに語ることができるような、さらにいうと自分で講義ができるような意識で勉強していきましょう

環境・設備

この科目はシステムを図や実際のものなどにイメージすることが大事です。なかなか字面だけではわかりにくいのでそういう部分が苦手意識をもってしまう人が多いみたいです。特にわかりにくい部分は、図を自分で描いたりすることで頭に植え付けることもしてみてください。徐々にイメージできるようになるはずです。計画とくらべると易しい問題の傾向がありますので、得点源になってくるようだと全体の得点計画が楽になってきますよ!

法規

法規は満点を目指しましょう!この科目は得点源です。

今も昔も変わらないね
先輩(一級建築士)
先輩(一級建築士)
お!いきなり先輩登場!そうなんですよ!

まずは基本的な法規は頭にいれましょう。聞かれたらすぐ答えられるレベルということです。問題を法令集を引かなくても答えられるというレベルです。どうしても迷うところについてだけ、法令集を引いて確認する。もちろん引く場所もここだとわかるレベルです。そうすることで、問題と解く時間をかなり短縮でき、見直しができる余裕ができるでしょう。

パウレタ(一級建築士)
法規は本当に時間との戦いです

そうなるためにはどうするかというと、問題を解きまくって、間違えた部分はテキストでチェック!それを繰り返し行うことです。それで私はほぼ満点を本番でとることができました。

構造

ここは構造専門以外の人は特に苦手とする科目であると思います。

パウレタ(一級建築士)
私もそうでした。特に計算問題がそのときの調子や問題との相性などによって正解が多かったり少なかったりと点数が安定せず、得点計画として計算できない部分でした。最後まで

なので私はこの科目は割り切ってある作戦をとりました。それは計算問題は簡単な部分だけ解いてあとは適当もしくは勘。そして文章問題をひたすら暗記するほどやるという方法です。

思い切ったねえ
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
ええ、ギャンブラーですかね?

計算問題で応用問題がでると、時間を掛けた割には間違えてるということが多かったので、こういう部分はあっさり捨てるほうがいいのではと思ったのです。その分得点しなくてはいけないところをきちんと勉強することで、最低限の得点を確保するはずが、計算問題半分と文章問題がほぼ全問正解という結果をもたらして、構造が法規についでの高得点という結果になりました!

パウレタ(一級建築士)
やはりテストは戦略が必要だなと改めて思いましたね!

施工

この科目はビジュアルイメージとあわせながら覚えてください。ああ、こうなってるのかあ、そう思うだけで記憶のしかたは全然違います。

パウレタ(一級建築士)
現場を見ている人はわかっていただけると思います

予備校であるとDVDなどで映像を見ることができるはずなので、それを何回も見て頭の中で、ああ、これは映像で見たなと問題がでたときに思えるようになると問題へのとりかかりやすくなります。

パウレタ(一級建築士)
そういう点では予備校は便利ですね

まとめ

いかがでしたでしょうか?わりと試験勉強についてのあたりまえな観点から書いたので、勉強のしかたが確立している人にとっては、「なんだ、あたりまえのこと言ってんじゃん!」ということになりそうですね。

パウレタ(一級建築士)
でも、そんなことないんです

私は独学で最初勉強していて落ちて予備校に通ったタイプなのですが、上記の勉強のしかたに気づいたのはちょうど今頃、学科試験の2ヶ月前でした。しかも予備校に通っているとき。

それまではなんとなく問題をたくさん解いていけばいいのかなという具合にしか考えていなく、模擬試験の点数が伸びないことを自分なりに分析しながら勉強のしかたを再度とらえなおしていったという感じです。

パウレタ(一級建築士)
お金を払って予備校に通っていても、勉強のしかたって徐々に見えてくるもんなんだなと実感しましたね。勉強を継続してやっていて気づいていったというか、思い出したという感じです
やってないと試験勉強のしかたも忘れるよね
先輩(一級建築士)

勉強のしかたに気づく、思い出す作業というのは、けっこう時間がかかります。上記で書いたことをそのまま実行して、さらに自分にあったやり方を見つけ、それを効果的に続けることができればあなたは学科試験を見事パスするはずです!あともう少し!がんばってください!こっちの世界来て、ばりばり建築の仕事をしていきましょう!!

 

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