私はこれからの建築士法改正による受験資格緩和が実現化するということで、建築学生さんにできるだけ早く建築士資格をとるようにこのブログではすすめています。
特に率直にすすめているのが大学院に進学して、そのあいだに一級建築士の資格を取得すること。これが今後自分が建築を仕事として勉強していくうえで、また自分の時間などをすごしていくうえで有効になるということを書いています。
でも今回は今年度の一級建築士の取得を狙っている方々、おそらくほとんどが働きながら、空いた時間を使って勉強をしている方々にお伝えしたい。よりやる気スイッチが入っていただけたら幸いです。
受験資格緩和前の今年度が試験ラストチャンス!
ラストチャンスと書いてはおりますが、実質的には何度もチャレンジすることはできます。私がここで言いたいのは、働いている人たちだけがほとんど受けている試験というのが今年度でラストになりますよということです。
来年度、必ず、学生や学生あがりの受験者は増加することでしょう。彼らは試験勉強にまだ慣れていることから、勉強への入り方もスムーズであるでしょう。製図も手書きの授業からそんなに年月も経ていないはずですから、早く書くのにも時間はかかりません。あと若いので吸収力がおそらくぜんぜん違うし、試験が難化したものができても対応できることが多いかもしれません。短期でどーんと伸びて、仕事でつかれてひいひい勉強している人たちをぐんぐん追い抜いていくでしょうね。ちなみにこれは普通の大学受験生と浪人生にもいえることです。
そして私の予想としては、経済的な事情で予備校に行けない人にも大学側は何かしらやってくれるんじゃないか思っています。よく大学の医学部で国家試験の特別講座を行ったりしている話を聞いたことがあります。大学側も合格率を上げたいというのがわかりますよね。
なんか書いていると受験のあのころを思い出してきました。私自身も仕事の関係で受験がラストチャンスみたいなところがありましてたいへんだったのです。
来年度からさらに一級建築士試験は難化するのでは?
先輩との会話でもわかるとおり、現試験では新しい要素が私が受験したときよりもさらに増えて内容がより濃いものとなっています。
法改正時からいきなりそうなるかはわからないですが、試験内容は難しくなるのではないかなというのが私の予想。
特に製図。細かい減点で微妙な差をたくさんみわけるなら、わかりやすいくらい差がつくものにしたほうが、明確に合格者を選抜できるのではないかなあ。と思ったりしたわけです。でもいくら難しいからといって、いつも出ないようなことはやらないでほしいですね。
ちなみに私は旧制度での最後の一級建築士試験を受けて合格しています。その製図試験がとても難しくて試験当日はほんと泣きそうになりながら歯をくいしばってがんばっていた記憶があります。
だからこそ今年で一級建築士は取得してしまおう!
なんか今回は会話が多い回になってしまいました。すみません。そのくらい一級建築士の試験の話題ってつきないんですよね。
そんなこんなで、今年の受験者の方々は考えられる様々な手段を使って一級建築士の資格をバシッと取得しにいっていただきたいと私パウレタは思います。
建築士の経験は試験では培われません。建築士になって案件を扱ってはじめて経験となると私は考えます。だからこそ受験期間は最小限。そしてとってから実務を経験し、その知識を体で確認してゆく。そういうことが今後の建築士には大切なのではないかなと考えています。
最後に言っておきますが、このブログはネガティブキャンペーンではありません。チャンスをミスミスのがすとあとあと大変だよと発破を受験者にかけているんです!だって資格はささっと取得してもらって実務で勉強してほしいですから!!