一級建築士合格ロードマップ|学科・製図試験全スケジュール

「一級建築士の試験勉強は、計画がすべて」です。

しかし、社会人であれば仕事、学生であれば学校の勉強と、すべてを両立するのは簡単ではありません。そこで今回は、合格者である私の実体験をもとに、挫折しないための学習スケジュールについて、具体的なロードマップを解説していきます。

 

第一関門:学科試験を乗り越える勉強スケジュール

 

 

1. 勉強期間は「1年間」ではなく「ピークを合わせる」

 

あなたは、学科試験の勉強期間はどのくらいが適切だと考えますか?不合格だった場合、すぐに「また1年間勉強し直そう!」と考える人もいるかもしれません。

しかし、私はそこに疑問を呈したいと思います。

なぜなら、1年間もモチベーションを維持するのは非常に難しいからです。もし無理に続けたとしても、どこかで勉強の糸が切れてしまうかもしれません。試験日に最高のパフォーマンスを発揮するためには、モチベーションを維持できる現実的な期間を設定することが大前提となります。

 

2. 年内は「準備期間」、年明けから「本格スタート」

 

では、どうすればよいか?

年内は「勉強に取り組む前の準備」に徹し、年明けから本格的に勉強を始めるのがおすすめです。例えば、2025年に受験を考えているなら、2024年中に以下の準備を完璧にしておきましょう。

  • 学習計画の土台作り:予備校やテキストを選び、学習に充てられる時間を確保する。

  • 周囲に協力を求める:職場や家族に一級建築士の試験に挑戦することを伝え、協力体制を整えておく。

これは予備校のガイダンスでも必ず言われることですが、それだけ重要な「足場固め」です。

 

3. 計画は「ざっくり」から始める

 

最初の学習計画は、細かく設定しすぎる必要はありません。

まずは「1か月単位」で、どの分野を重点的に学ぶかざっくりと計画を立てておきましょう。仕事の繁忙期も考慮して、俯瞰的にスケジュールを見据えることが大切です。

そして、年が明けてからは「週単位」で具体的な学習内容を決め、実行できたかをチェックしていきます。

 

4. 暗記科目は試験直前に詰め込む

 

学科試験は、結局のところ暗記勝負です。一度覚えた知識は、時間が経てば抜けてしまうもの。そのため、試験直前の3ヶ月間は暗記科目を集中的に勉強できるよう、環境を整えておくことが重要です。

 

第二関門:製図試験を乗り越える勉強スケジュール

 

学科試験をパスした後の製図試験。この勉強計画は、受験回数によって大きく変わってきます。

 

1. 初受験者向けの「勢い」短期計画

 

学科試験をパスしたばかりの初受験者は、勢いを活かした短期集中型がおすすめです。

この時期は、モチベーションが最も高く、作図やエスキスを一心不乱にこなす推進力があります。この勢いを信じて、本番までの期間で詰め込めるだけ詰め込むのが、合格を勝ち取るためのシンプルな戦略です。私もこの短期決戦に賭けて、製図試験をパスすることができました。

 

2. 再受験者向けの「じっくり」長期計画

 

勢いに乗り切れなかった新規受験者や、2回目、3回目の再受験者は、長期計画で着実に実力を積み上げていきましょう。

この場合、年内にやっておくべきことは二つです。

  1. 製図スピードの確立:確実に2時間30分以内で描き終える練習を徹底する。

  2. エスキスの流れをインプット:簡単な課題を中心に、課題発表まで2週間に1回は解くトレーニングを続け、エスキスの感覚を鈍らせないようにする。

一度不合格を経験したからこそ、次の受験までの期間を有効活用することが合格への鍵となります。

 

まとめ:なぜ予備校に通うのが近道なのか

 

独学での合格も不可能ではありませんが、やはり**「学習を管理してもらう」**ことが、一級建築士合格への最も確実な近道だと私は考えます。

時間とお金を投資してでも、プロの予備校に通うことで、以下のようなメリットが得られます。

  • 学習の進捗管理: 自分の立ち位置を客観的に把握し、効率的に勉強できる。

  • モチベーション維持: 同じ目標を持つ仲間や講師との交流が、モチベーションを保つ力になる。

  • 質問できる環境: 疑問をすぐに解消し、間違った知識のまま進むことを防げる。

↓一級建築士の予備校について、より詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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