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建築家磯崎新さん2019年プリツカー賞受賞!次は隈研吾さんかな?

建築分野のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を建築家の磯崎新さんが受賞したとニュースで見ました。おめでとうございます!いやあ、やっととれましたね。というかまだとっていなかったかあという感じもしました。本当によかったよかった!自分が日本人で、しかも日本で建築という学問を学び、現在もその分野に携わっていることを誇りに思いましたね!

磯崎新さんはどんな建築家?

建築思想を空間で実現した人

私のなかでは、磯崎新さんは建築という思想を空間でつくりあげた人というイメージですね。

まあ、そうだね。まだまだ君の言葉の表現にボキャブラリーが足りないねえ
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
すみません、もっと勉強します(先輩は磯崎新好きなんだった)

失礼ながら、彼という建築家は、けっして美しい建築をつくるという人ではないんですよ。どちたかというと、「え?」と一般の人が見ると思うような、少し不思議な形や空間をつくりだす人なんですが、そこにある思想や概念がとてつもなく強いんです。濃いんですよ。

彼の初期の代表作、旧大分県立大分図書館(現大分アートプラザ)

パウレタ(一級建築士)
大砲みたいですよね
中空梁な。力強い造形だったわあ
先輩(一級建築士)

この建築は彼が「プロセス・プランニング」という建築思想を方法化したものです。

おぼえてるか?
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
もちろんっすよ、先輩から聞いたんですから

この建築を設計する過程において考えられた「プロセス・プランニング」は改修や増築など、経年変化による空間活用の問題を計画段階で想定設計するという方法論です。蔵書増大の懸念や用途変更の予測に対し、単に空間を拡張・展開していくのではなく、建築を構成する諸室などがそれぞれ完結した用途を持つことで、既存建物のデザインをこわすことなく、一体化したかたちでの増築を可能にしようとしたものでした。

パウレタ(一級建築士)
あの時代にそこまで考えていたなんて。大砲は、将来的な増築を見込んだ結節部分というわけですよね!
インテリジェンスな建築家だよ。しかも空間思想と共に空間そのものの質が彼の建築にはあるんだよ!
先輩(一級建築士)

先輩が言うように、この建築は内部空間の豊かさも持ち備えています。長いスロープ、トップライトから光が降り注がれるホール。中空梁、構造壁などが貫入しあう構成は、建築思想をまさに空間化できているといえます。

著書もすばらしい!

彼の著書も多く執筆しているのですが、特に「建築の解体」という本は、建築学生にすすめる本のひとつになると思います。

私のバイブルですよ!
先輩(一級建築士)

この本は1975年に書かれたものなのですが、世界の建築家の状況を把握しながらポストモダニズムの到来を予見しているところがすごいですね。頭が良すぎると先が見えてしまうのでしょうかね。当時の新鋭建築家の作品・研究・論文・著書を取り上げ、分野別に類型化しながら論じています。古いのに新しさも感じますね。

ほんと良書だな。おまえの紹介説明が浅いのが気になるけど
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
すみません。。時間みつけて読み返してみようかと思います

歴代の日本人プリツカー賞の受賞者は?

私が彼の受賞が遅いと思ったのは歴代にもらった面子を見れば、建築関係の方々はそうだよなと思っていただけるのではないでしょうか?

磯崎さん以外にこのような方々がいらっしゃいます

丹下健三(1987年)

言わずと知れた「世界の丹下」。日本の建築を世界レベルまで上げた「国立代々木競技場」は今も私が崇拝する超が何十個のつくくらいの大傑作です!

槇文彦(1993年)

こちらも現在ご存命な日本の巨匠。私のなかでは街や都市と関係した建築家というイメージですね。たとえば彼が段階的に設計した代々木の「ヒルサイドテラス」は、確実に代々木という街と文化に貢献していますね!他にも「スパイラル」なども最高だなあ。

安藤忠雄(1995年)

「世界の○○」だとするとこの方も「世界の安藤」。私の建築界における生涯のスターです。「TIMES」「光の教会」などなどあげれば切りがありませんねねえ。

妹島和世・西澤立衛(2010年)

こちらも私の学生時代からのあこがれ、「金沢21世紀美術館」はわくわくさせられました。コンペやプロポで彼らの名前があがると、今回はどんなことをするんだろうといつもかかさずチェックしています!

伊東豊雄(2013年)

「仙台メディアテーク」の出現は本当に私をどきどきさせるものでした。そうとう刺激受けましたねえ。あと彼の事務所から妹島和世など多くの有能な建築家を輩出していることもすばらしい!

坂茂(2014年)

この方も私が学生のころからすでに有名でしたが、災害に関する建築アプローチを行ってそこが大きく世界に評価されましたよね。これってなかなかできないことで、尊敬します!

パウレタ(一級建築士)
う~ん、こう並べてみると改めてすごおい!

どれも有名な日本人建築家です。ちなみに日本人で8人が受賞しているのは、アメリカと並んで最多です。

パウレタ(一級建築士)
すばらしい!!

これは同じ日本人として誇らしいかぎりですね!

でも私としては槇文彦と安藤忠雄の間に磯崎新が受賞するくらいでないと納得がいかない
先輩(一級建築士)

でもどうやら磯崎さんは選ばれるより審査員など選ぶ側の人間として携わっていたことから、受賞が遅れたのではないかなあと私は思っています。

次の日本人プリツカー賞の受賞者は誰だ!

気が早いですが、日本人で次にプリツカー賞を受けるのは誰になるだろうというのを考えてしまいます。こういう予想が好きな私です。はい。候補としては次の方々が有力なのではないかなあ。と私は勝手に思っています。

原広司

彼は東京大学で教鞭をとる教育者として多くの建築家を世に輩出しながら、理論をもった近代的で未来を予見させる建築をつくってきた方です。彼がなぜ受賞していないのか疑問に思っている建築の人もいるのではないでしょうか。いやほんと彼が元気なうちにあげてほしいです。

谷口吉生

日本のモダニズムの継承者として、数々の質の高い美術館をつくっている彼もまだ受賞していないのが疑問ですね。「豊田市美術館」「土門拳記念館」など毎回訪れるたびに建築ってすばらしいなと感動します。ニューヨークに「MOMA」を設計したことで世界的な建築家となったのでもう受賞は目の前な気がしますけどね。

隈研吾

最近では彼が候補として可能性が高いかもしれませんね!今では現代の木造建築の巨匠というレベルまでいってしまったのではないでしょうか。あの挑戦的な姿勢には頭が下がりますね!昔の建築スタイルから紆余曲折を経て今と言う存在にまでいった彼にはどこか他に建築家にない人間くささを感じますね!

やはり時代の流れから考えると今年新国立競技場が完成するのでそれの設計に携わった隈研吾さんが可能性が高いのではないかなあ、なんて思ってしまいますね。

やはり来年のオリンピックでの世界への発信力はそうとう強いものになるのではないかなあ。なんて思っています。新国立競技場については完成するあたりに何か文章を書けたらなあと考えています。

日本の若者から今後スター建築家は生まれるのか?

いやあ、磯崎さんの受賞うれしいなあ。感慨深い!
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
先輩にとって磯崎さんはスターだったってわけですね~。大分は彼の故郷だけあって磯崎建築の宝庫ですよね
岩田学園、豊の国情報ライブラリー、ビーコンプラザとかわざわざ見に行ったなあ。・・・・(語り始めて長くなったので省略www)
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
さ、さすが磯崎フリーク!
なにいってんだよ。建築やってるなら磯崎建築は見ておくべきだろ!大分県医師会館、福岡シティ銀行大分支店が解体されてしまったのが悲しいよ
先輩(一級建築士)
パウレタ(一級建築士)
ですね

いやでも本当、ご存命のうちに受賞ができてよかった!おめでとうございます!

しかし最近は上記以外の40代、50代の建築家で世界レベルの有望な人がいるかというと、どうでしょうねえ。これは以前ブログで書いていますけどね。

建築家やお笑い芸人がつくろうとしている今の面白さとは?

なんか日本における時代や社会システムがこういう建築家という存在をあまりのぞんでいないような雰囲気を感じてしまっていますね。こういう建築の文化をこれからどのように受け継いでいくかというのも、日本の建築界の課題なのかな?

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