建築士という資格

【一級建築士製図試験】「美術館の分館」は本館建物と連結する?

令和元年度一級建築士試験製図試験の問題を実際に解答してみました!(令和元年10月24日追記更新)

さて予想は当たっているのか?どうぞご覧ください!

令和元年度一級建築士製図試験を解答してみた(エスキスのみ)

「美術館の分館」と発表されました令和元年度の一級建築士試験製図課題。この「分館」という建物の役割と隣地にある既存本館の存在は、多くの受験者やお題を見た建築関係者が既存と何かしら連結するだろうと思ったはずです。

↓ちなみに以前書いたブログでも「美術館の分館」に関する事例は既存の本館に連結している事例をとりあげています。

一級建築士試験製図課題「美術館の分館」の作品事例を3つ紹介!

反対に連結しないってあるのだろうか?

既存の美術館と外部で一体?

たとえばカフェテラスや広場でつなげる?

それだけでわざわざ美術館の分館というお題をもってくるのか?

そう考えると建物同士が連結するという予想をたてるのは自然な気もしませんか?

そこで今回は過去問などを振り返りながら、本試験ではどんな連結のパターンがありえるのかを予想してみたいと思います

もしこのブログを読んでくださった受験生のかたは、当日連結問題がでたときにびっくりしないようにするための引き出しとしてながめてみてはいかがででしょうか。

過去の本試験から連結パターンを探ってみよう!

既存建物と連結するパターン

平成17年度の試験では、「防災学習のできるコミュニティ施設」というお題がありました。

しかしながら本試験では、防災に関する部分がポイントではなく、既存建物を活用しながら新規建物と両方を計画する部分に受験者をびっくりさせたというものでありました。エキスパンションジョイントという言葉もはじめて登場し、戸惑ったかたも多かったと聞きます。

パウレタ(一級建築士)
エキスパンションジョイントが出たということは、建物同士を連結させてもいいよということになります

そのなかで本試験では、いやらしくも既存建物部分にメインアプローチを計画すると吹き抜けが必要となるというトラップがありました。どういうことかというとそこに吹き抜けをもうけてしまうと既存部の主要構造部を撤去することになってしまうためアウト!というもの。ここ即失格!はいドボン!となります。この本試験ではそれにかかった受験者が多く、ランクⅣの数も過去最高だったそうです。

通路等で連結するパターン

試験内容の大幅な変更前に行われた最後の平成20年度の試験では、ペデストリアンデッキと主要用途のビジネスホテルの建物との連結がなされていました。

余談ですがこの本試験は近年最高難度の試験とされていて、エントランスがエキスパンションジョイントでペデストリアンデッキとつなげなくてはいけないほかにも、屋内プールがでてきたり、エスカレーターがあったりしかも敷地が三方向接道だったりなど、様々な要素が複合した問題でありました。

ペデストリアンデッキが登場することはないとは思いますが、渡り廊下などで本館と分館をつなげるという問題が出題されてもおかしくないと私個人としては考えますね。そうなると、どこで廊下をつなげるかということが大きなポイントとなってくるでしょうね。

連結箇所を自分で選択するなんて出題がありそう!

上記をもとに今年度試験の「美術館の分館」では、仮に建物同士が連結するとしてどのような出題がなされるのでしょうか?

パウレタ(一級建築士)
私はこんな予想をたててみます

連結する箇所を設計者つまり試験の受験者が課題を読み解き、プランニングをするうえで自由に選択ができるという問題が出題されてもおかしくないかなと予想します

昨年度の本試験を見ると、エントランスアプローチの位置など、プランニングの核となる部分が設計者にゆだねられるような試験内容になっています。まあ、実際の設計実務においてはあたりまえな部分ではあるのですが、試験でいきなりこういうものが出されるとびっくりしてしまう人もいたようです。

パウレタ(一級建築士)
平成17年度みたいなトラップ部分になるかもしれませんよね。ある場所でつないでしまうと一発失格みたいな。そこでつなぐと後々の計画で破綻してしまうみたいなのもありそうですよね

エキスパンジョイントのおさらい

さて、これらの連結で登場してくる設計アイテムがエキスパンジョイントとなります。まあ知っておられる方がほとんどだと思いますが、かんたんに説明いたしましょう。

エキスパンションジョイントは英語で書くとExpansion Jointとなり、和訳すると「伸縮継ぎ手」となります。

パウレタ(一級建築士)
その名のとおりですね!

大規模な建物の内外をよく見てみると、どこかしらにエキスパンションジョイントを見つけることができます。

エキスパンションジョイントの役割としては大きく2つあり、

1つ目はクリアランスを介して複数の構造躯体をつなぐことです。

パウレタ(一級建築士)
もう少し簡単に言うと分離された建物を一体化するんですよ

2つ目はそれら複数の構造躯体各々に異なる動きが生じても追従して吸収することです。

パウレタ(一級建築士)
建物の地震時の変形などに追随できるようにした接合部というとらえかたでよいかと思います

図面にはこんな感じで描き込んでいましたね。

新規建物部分は2メートルくらい離したところに柱を設け、キャンチレバーとするという感じです。

こちらも練習課題問題などを活用して確認しておきましょう!

まとめ:様々な出題可能性を想定しておくといい!

という感じで勝手にいろいろいいたい放題なブログになってしまいました。

パウレタ(一級建築士)
外れてしまったらすみません

でも今回のブログで私がお伝えしたいことは予想ではなく、当日どんな問題がでても、「ああ、想定内」と思えるような準備をして、試験中パニックにならない、それが大切だということです。パニックになってあせってしまうとやはり普段ではしないようなミスをしたりしてしまうことも多くなってしまいますからね。

パウレタ(一級建築士)
スポーツでもそうですよね
製図試験はもうスポーツ競技に近い感じがするね
先輩(一級建築士)

おそらくびっくりするような内容は今回あげた以外にもでてくる可能性があります。図面記載についてなのか、それとも記述についてなのか。

ちなみに昨年受験したうちのスタッフが、問題文がA2で出てきたときはかなりあせったと聞いたね
先輩(一級建築士)

今年は受験資格緩和前の最後の試験ですからね。何かしらありますよ絶対。そんな覚悟をもって試験にのぞむ強い心をもっていきましょう。製図試験はいち早く自分の土俵にもちこんで攻略してしまえばこっちの勝利ですから!!

<追記>

令和元年度の学科合格者数の結果より、製図課題の難易度や予想をブログで書きましたのでご興味ございましたらどうぞごらんください!

令和元年度一級建築士試験学科合格者増加で製図試験の難易度は?

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