一級建築士試験の勉強方法

2020年度一級建築士試験合格発表!新制度試験結果と基準の感想

 本日、令和21225日のクリスマス。令和2年度の一級建築士試験の合格発表がありました。

 法改正で受験資格が緩和されてから初の一級建築士がしたわけですね !合格されたみなさんおめでとうございます!コツコツ積み重ねてきた努力がむくわれた瞬間はたまりませんよね。

 今年は現役大学院生で合格されたかたもおそらくいるのでしょうね。建築士の時代変革がこの日からまさにはじまったわけです!

 今年もまた例年と同様に、一級建築士試験の合格者発表とともに全体の合格結果や基準等が建築技術教育普及センターのホームページに掲載されておりました。

 今回もこちらをもとに私の感想を交えながら書き綴っていきたいと思います。

全体的な結果内容について

合格率について

 今年度の製図試験においては実受験者数が11035、そして合格者が3796となり、合格割合としては34.4となっております。

 この割合は昨年度の合格率35.2%とくらべると若干低くなっています。

 しかも今年度は学科受験者が30409人なので、それをふまえた合格率は10.6

 私が出した予想では、学科も合格者が増えたので、ついに今年度は最終的な製図合格者が4000人いっちゃうか!みたいな予想をしてしまったのですが、やはり難関である一級建築士試験。そんなに甘くありませんでしたね。

合格基準等について

採点結果については、例年どおりランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階で区分をなされておりました。

それぞれの割合は、以下のとおりとなっております。

ランクⅠ:34.4

ランクⅡ:5.6

ランクⅢ:24.3

ランクⅣ:35.7

ここからランクⅢ及びランクⅣに該当した人が多いことがわかります。

ちなみに前年度(令和元年度)の割合が

ランクⅠ:36.6

ランクⅡ:3.0

ランクⅢ:29.2

ランクⅣ:31.3

となっています。

今年度もランクⅡの人が少ないということになっていますね。

 ちなみに試験元は今年度もご丁寧にランクⅢ及びランクⅣの人がどのようなところで合格にも届かなかったかについてをあげておりました。

 そのなかでは、

プランニングに関する不適合に関しては、「各ユニットのゾーニング等が不適切」というのがかなり大きかったのかなという印象がありましたね。標準解答例を見ても、やはり3階に関する部分がユニット2つに分かれていて、それぞれに出入口があるという解答になっていたことを見ると、ここが合否の分かれ目になった部分であったのかなと思ったりします。

パウレタ(一級建築士)
やはり一級建築士の試験はゾーニングが重要ですね!

 ちなみに私が解答してみたエスキスプランに関しても3階のユニットは各々出入口をもうけています。

2020年度一級建築士製図試験を解答してみた!エスキスプラン掲載

2020年12月25日の合格者発表と基準についてのブログを書きました。こちらもあわせてご覧ください!  2020年の10月11日、新制度となってはじめての一級建築士製図試験が行われました。昨年同様に試 ...

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いっしょでいいのかなという話を先輩とブログでやりとりしていましたが、これは減点の対象になったというのと、しかもそれがけっこう致命的であったのではないかという見方がありますね。

ウイルスの感染とかそういうのを考慮すると、きちんと分けるというのは常識なのかもしれません。

ちなみに、もし、ユニットの出入口をひとつにまとめた人がいたら教えてください。

 法的な不適合としては、近年厳しくなってきております「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」、あと避難に関する「直通階段に至る重複区間の長さ」等はあたりまえという感じになっていますね。やはり人の命におおいに関係してくるところは今後も厳しくみられるはずですので、気をつけてほしいところではありますね。

 標準解答を見ると断面構成としては、①も②どちらも同じ、構成であったことを見ると、プランニングとしてはやはり前回の解答に関するブログで述べたように、今年度は比較的易しい問題であったのかなという印象ですね。

一級建築士登録できる人できない人!

 今年度の試験から、一級建築士の登録ができる人、できない人がでてくることになりました。

 まずはまだ実務経験を積んでいない合格者の方々、がんばって実務経験を経て、2年後にしっかり登録できるよう研鑽を積んでください!

 そして合格した方で登録要件に満たしている方、一級建築士は免許登録はどうぞお忘れずに!ちなみにそこでまたお金がかかります。予備校やらなんやらでお金がかかって、さらに登録でまたお金がかかるという。。一級建築士はお金のかかる資格です。

昨年の合格発表の際に記事にしてみたので、こちらを見てみてください。

祝令和初の一級建築士誕生!試験の合格結果と基準等への感想

 来たる本日令和元年12月19日。どきどきしながら待っておられた受験者も多かったことでしょう。  令和元年度の一級建築士試験の合格発表(10月13日の製図試験実施分の受験者)がありました。  令和初の ...

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まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 この結果を経て、来年度はどのくらいの受験者がいるのでしょうか。

 また来年度はさらに大卒の社会人や学生さんたちが一級建築士試験の受験にチャレンジしていくことになるでしょうね。そしてじょじょにではあると思うのですが、一級建築士は大学院の間に取得というのがあたりまえになってくる時代がもうすぐそこに来ているのではないかと私は勝手に未来をみているわけです。いや、必ず来ますね。

 難易度としては今年度が基準ベースとなって多少上下するという感じになりながら、ちょっとずつ難しい問題にしていくのだろうということが予想できます。というのも、若い人がとれるような問題になってきて、年配の人ではもうなかなか合格できなくなってくるのではないだろうかなというのが私の予想。特に製図試験なんかは、だんだん見ていると、時間に対して解答の量が多くなっていますので、よりテクニックを駆使していかないと解答できない方向になってくるとは思います。もう製図はスポーツ競技に近いものになってきていますよ。

 建築士という資格が今後どのようになっていくか、さまざまな視点から私は見ていますが、一級建築士の試験という資格取得の点もこれからさらに気になってくるところであるのはかわりません。

 来年度も学科、製図、そして合格者などの予想そして結果分析を私なりに行いながら、建築の未来を常に意識した発信を行っていければなと思っています。

参考資料)

・建築技術教育普及センターホームページ

・公益社団法人日本建築士会連合会ホームページ

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