追加記事!!20/7/15
2020年度一級建築士学科試験の合格基準点に関して、ブログにて日建学院、総合資格学院、TACの大手予備校3社の点数をまとめてみました!
本日令和2年2月6日。令和元年度の一級建築士試験の合格発表(12月8日の製図試験実施分の受験者)がありました。合格されたみなさんおめでとうございます!台風の影響で再試験となり、モチベーションの維持などたいへんであったでしょう。おつかれさまでした。
全体的な結果内容について
さっそくですが前回のブログ同様、また私個人としての感想を書いていきたいと思います。
合格率について
今年度は12月8日実施の試験においては実受験者数が5,937人、そして合格者が2,030人となり、合格割合としては34.2%となりました。
この割合は10月13日実施の試験合格率36.6%とくらべると低くなっています。再試験ではその調整もふまえて合格率が上がる可能性かなんて予想していたのですが、結果としてはこんな感じ。なかなか厳しい結果でしたね。期待をもたせてしまいすみませんでした。
そしてここから全体を見てみますと、
【2019年一級建築士試験製図試験(全体)】
受験者:10,151 人
合格者:3,571人
合格率:35.2 %
全体の合格率も前年度の41.4%とくらべるとだいぶ低くなっているのがわかります。やはり試験の難易度が高かったことによる影響もあるのでしょうね。
合格基準等について
採点結果については、今回の再試験も例年どおりランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階で区分をなされておりました
ランクⅠ:34.2%
ランクⅡ:5.3%
ランクⅢ:31.9%
ランクⅣ:28.6%
10月13日実施の試験と12月8日実施の試験においても、結果としてこのランクⅡの割合が少なかったですねえ。



試験(12月8日実施分)の標準解答例について
例年のように一級建築士試験の合格者発表といっしょに全体の合格結果や基準等が掲載されておりました。こちらをもとに私個人がブログに掲載した解答
と一緒に感想もふまえながら書いていきたいと思います。(※詳細な内容を確認されたい方は建築教育普及センターのホームページからダウンロードしてご覧になってみてください)
標準解答例①
私が出した解答では、多目的ホールを計画の要点から多くの客の流れを考慮するためエントランスホールがある1階に配置。でも標準解答例①では3階にホールをもってきていましたね。道路斜線ぎりぎりでひやひやですね。まあ、こういう構成もありというのを試験元も示しておくための解答なのでしょうね。

標準解答例②
こちらの解答例に関しては階振りの構成的には私が解答したプランBに近い感じですね。わりと素直な案になっているかなという印象です。この案は結構3階がすかすかになるのですが標準解答例も3階に屋根をもうけて面積調整をしている感じですね。


その他
再試験の解答をブログでアップしたときにツイッターを経由して人荷用エレベーターの大きさについての質問がありました。私自身もはっとしたのですが、どちらの標準解答例を見ても最低限の大きさは確保している感じでしたね。ここは減点項目としてあるのでしょう。


新建築士制度となる2020年度試験は真面目にやればチャンス!
新建築士の受験においては受験者が大幅に増加し、全体としての競争率が増えるという記事を以前書きました。
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一級建築士試験は今年で合格!法改正後の学生参入で競争率増加!
私はこれからの建築士法改正による受験資格緩和が実現化するということで、建築学生さんにできるだけ早く建築士資格をとるようにこのブログではすすめています。 特に率直にすすめているのが大学院に進学して、その ...
続きを見る

とはいえ、
私個人の意見としましては、2020年度に関しては真面目に取り組んだ受験生にとってはかなりチャンスな時期なのではないかとも思っています。
2020年度の一級建築士受験者を想定!
2020年度を想定してみると、これまで受験資格があった受験者に加えて、社会人1年目の人と2年目の人が受験できることとなり、さらには大学院などに進学した人も受験できるようになります。
ほんとにざっくりになってしまいますが、
1年に一万人くらいは建築関係の学校を卒業しているというざっくりとした話はだれかから聞いたことがあります。それが2年分で2万人として、そのなかで建築関係に進んでいる人が4割くらいだとしましょう。そうすると
8000人
となります。これが仮にためしに一級建築士を受験しようとしている人は5000人くらいなのでしょうか?そうすると2019年度の一級建築士の全体の受験者が25000人ほどなので、まあ少なく見積もっても30000人は軽くかんたんに超えてくるのは確実だと私は考えます。
一級建築士学科試験合格者を予想!
そうすると、学科試験の合格率は下記データから
【2017年度一級建築士学科試験】
受験者:26,923 人
合格者:4,946 人
合格率:18.4 %
【2018年度一級建築士学科試験】
受験者:25,878 人
合格者:4,742 人
合格率:18.3 %
【2019年度一級建築士学科試験】
受験者:25,132 人
合格者:5,729 人
合格率:22.8 %
20%としましょうか、
30000×0.2=6000人
まあ2020年度の一級建築士学科試験の合格者は6000人くらいでてくると予想できます。
・一級建築士製図試験合格者を予想!
そして製図試験の受験者は上記の2019年度の製図不合格者人がそのまま受験すると仮定してその人数が6,580人。
新規受験者と合計してみると
6,000+6,580=12,580人
となって12000人が製図試験の受験にのぞむこととなります。そしてその合格率が下記データから
【2017年度一級建築士製図試験】
受験者:8,931 人
合格者:3,365人
合格率:37.7%
【2018年度一級建築士製図試験】
受験者:9,251 人
合格者:3,827 人
合格率:41.4 %
【2019年度一級建築士製図試験】
受験者:10,151 人
合格者:3,571人
合格率:35.2 %
40%としてみましょうか。
そうすると合格者は
12,000×0.4=5000人

ということで2020年度の一級建築士合格者は2019年度にくらべ1500人も増えるのではないかと私は勝手に予想してしまいました!



記念受験者増加で実質的合格率UP!
おそらく初年度はこの新しい建築士制度になんとなくのっかっている学生気分の記念受験者も多いということがおおいに考えられます。ですのでこの新建築士制度一年目の試験においては実質的な合格率は高いのではないでしょうか!
今回新建築士制度ではじめて参加できる以外の受験者の方々、本気でやれば絶対に合格の可能性がぐっと上がると思います!ぜひともがんばってみてください!!
参考資料)
・建築技術教育普及センターホームページ
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